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輸入車のシェア、初の15%突破

韓国輸入自動車協会(KAIDA) 

  • 輸入車のシェア、初の15%突破
  • < 増え続ける韓国内市場の輸入車シェア >

韓国自動車市場での輸入車のシェアが今年6月、月別ベースで初めて15%を超えた。

9日、韓国輸入自動車協会(KAIDA)によると、今年上半期の国内輸入車のシェアは平均13.87%を記録した。これは昨年のシェア(12.1%)より1.77%ポイント増加したものだ。特にこの6月のひと月間における輸入車のシェアは15.03%を記録し、歴代月間シェア記録を塗り替えた。先月、輸入車は総1万7803台が売れ、月間販売基準でも史上最大の実績を記録した。

輸入車が過去の高級・高価中心から合理的価格の中・小型にまで拡大される中で、若い消費者が輸入車を多く購入しているからだ。輸入車メーカーは価格の引き下げなど、より積極的なマーケティングを展開しており、輸入車と国産車間のシェア格差はますます縮まる見込みだ。

ユン・デソンKAIDA専務は、「輸入車市場が恐ろしい速度で拡大しているうえ、最近の数ヶ月間における一部輸入車ブランドの物量不足などを勘案すると、今年の輸入車のシェアは14%を超えて15%台まで可能だ」と語った。最近、輸入車市場が急成長した背景は、△様々な選択の幅、△若年層の評価上昇、△輸入車に対する認識変化などの3つに要約される。テリム大学自動車学科のキム・ピルス教授は、「輸入車は年間40~50台ずつ新車を発売するが、これは消費者に国産車よりもはるかに多くの選択の幅を提供する効果がある」とし、「過去の高価なラグジュアリー車中心から低廉な中・小型まで、輸入車が食い込んでいる状況だ」と説明した。

特に輸入車市場の70%を占める欧州車は、最近の車の選択時に重要な基準となった燃費とディーゼル性能が国産車を上回ることも功を奏していると、キム教授は付け加えた。さらに、過去の輸入車に対する否定的な認識が完全に消えて、若者が輸入車を国産車よりも好むようになった点も見逃せない。

実際に、このような輸入車の高人気は日本現地の自動車市場と比較してはるかに高い成長率だ。日本は好況期だった1996年に輸入車のシェアが8.4%で最高点を取った後、10年以上の下り坂を歩いてが、ここ数年のあいだ増加勢に転じた状態だ。

輸入車は国内で余勢をかって、価格値下げに総力戦を繰り広げている。フォルクスワーゲンは9日、同社の主力中型ディーゼルセダン「パサート2.0 TDI」の価格をこれまでの4200万ウォンから3890万ウォンに310万ウォン引き下げた。

クライスラーの大型セダン「300C 3.6」はこの4月に100台限定で、5600万ウォンからなんと1120万ウォンも下げた4480万ウォンに割引したが、最近2回も割引期間を延長して、事実上の常時割引効果を狙っている。

事実、価格引き下げは、欧州車が今月から韓・EU FTA関税引き下げ効果を追い風に、すべての車種にわたって実施している。メルセデス・ベンツは今月から全モデルに対して最大230万ウォン引き下げ、アウディも最大250万ウォン引き下げた。
  • 毎日経済_ユン・ウォンソプ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-07-09 17:43:16




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