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数字経済 > マーケット > 水市場、炭酸水・アルカリ水など水製造器売れ行き好調
ソウルの永登浦(ヨンドゥンポ)、新世界百貨店の家電製品売り場。「ピユン」という音に、顧客の視線が一方に集まる。炭酸水製造機に炭酸を注入したときに出る、特有の音だ。女性客らは人気高騰する炭酸水製造機を仔細に知ろうと余念がなかった。
もはや「平凡な」水は嫌いだ。水道水への不信から始まり、浄水器やミネラルウォーターへの偏り現象を見せた飲料水市場が激変期を迎えている。ウェルビーイング・ブームとヘルスケアに対する高い関心とがかみ合って、機能性飲料水を中心とした、好みに合わせた市場に細分化される傾向にある。
先鋒は炭酸水。ピリッとさわやかな味とともに便秘解消・糖尿病などに良いことが知られて、消費者の注目を集めている。国内とは異なりヨーロッパを中心に猛威をふるって、世界市場はすでに40兆ウォンを超えるほど定着期に入った状況。このような雰囲気に便乗して、水素水とアルカリイオン水なども加勢して相乗効果を出す雰囲気だ。
昨年末時点で4兆6000億ウォンと推定されているミネラルウォーター・浄水器の市場規模を考慮すると、飲料水市場の成長可能性はさらに大きいというのが業界の観測だ。
独特な点は、「買って飲む」水ではなく、嗜好に応じて消費者が直接作って飲む「DIY(Do It Yourself)」型の製造機を中心に市場が形成されている点だ。炭酸水市場の場合、ソーダストリーム(sodastream)が主導権を握ったなかで、ウィニクス(Winix)とクークー(CUOKOO)電子、コーウェイ(Coway)などが続々と出師の表を予告している。水素水市場も、年初にソルゴ・バイオメディカル(Solco Biomedica)が参入するなど、すでに20社以上のメーカーが覇権争いに乗り出した。