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アルトゥル・フォン市場、流通網が拡大し飛躍的な成長

韓国キャリア3社とアルトゥル・フォン加入者増減現況を分析 

  • アルトゥル・フォン市場、流通網が拡大し飛躍的な成長
  • < 光化門の郵便局でアルトゥル・フォンを販売する姿 >

主婦キム・ミヨンさん(53)は最近、郵便局に手紙を出しに訪問した際、アルトゥル・フォン(お買い得フォン)を販売するという知らせに心が引かれた。キムさんは、スマートフォンのデータもほとんど使わず、音声通話を中心に使用するため、端末機の割賦金を含め、毎月6万~7万ウォンずつ出る通信費がもったいないと思っていたところだった。その場ですぐにアルトゥル・フォンに加入したキムさんは、少し前に2万~3万ウォンに過ぎない通信費請求書をもらい「毎月ただでお金をもらう気分」と、満足した。

アルトゥル・フォンの人気が尋常でない。導入初期、通信費が安いというメリットにもかかわらず低い認知度と流通網不足、旧型端末機などの理由で販売が不振だったが最近加入者数が急速に増加している。大型マートと郵便局などで流通網が大きく広がり、スマートフォンの補助金規制により、安い携帯電話を探す消費者が集中したからだと分析されている。

アルトゥル・フォン加入者数は、去る8月末に200万人を突破した。全体携帯電話加入者(約5400万人)の4%の水準だ。まだ絶対的比重は低いが、成長傾向が並はずれている点が際立っている。去る10月、一か月間のアルトゥル・フォン新規加入者数は4万7500名で、LGユープラス(3万5600名純増)、SKテレコム(5万4400名純減)、KT(2万8700名純増)など、キャリア3社を抜いて1位を記録した。このような傾向だと年末には、250万人(全体加入者の4.6%)、来年には500万人に達するものと展望される。毎年、加入者が2倍ずつ増える計算だ。

  • アルトゥル・フォン市場、流通網が拡大し飛躍的な成長
  • < キャリア3社とアルトゥル・フォン加入者増減現況 >

アルトゥル・フォン加入者の増加傾向が最近目立つ理由は、流通網が大きく拡大したおかげだ。大型マート・コンビニに続き、9月には郵便局、11月には信協、セマウル金庫などが加勢し、農協も近いうちアルトゥル・フォン販売に突入する予定だ。年齢代別アルトゥル・フォン加入現況を調べると、40代22%、50代23%、60代21%と中壮年層が圧倒的であり該当金融機関の主利用層と重なる点も肯定的だという評価だ。

アルトゥル・フォンの一番大きな強みは、一般の携帯電話より30~40%安い価格にある。アルトゥル・フォン事業者が3大キャリアの通信網を賃借りして使うアルトゥル・フォンは、通信インフラを構築するための財源が必要ないため基本料が安い。しかしLTEはキャリアも続けて投資をしており、通信網賃借料が高いためアルトゥル・フォンのLTEモデル価格競争力は、3Gより大きく落ちる。業界関係者は「アルトゥル・フォンがさらに大衆化されるには、今後LTEやLTE-Aの通信網賃借料もアルトゥル・フォンで競争力を持てる程低くならなければいけない」と指摘した。

フィーチャーフォン受給も問題だ。製造者らが新しいフィーチャーフォン製品の生産をほとんど中断したため、受給に比べ供給が劣る。現在郵便局で販売されるフィーチャーフォンは、すでに断種されたモデルを中古フォンとして買い取り、クリーニング(洗浄)した製品が大部分だという状況だ。それでも「アイスクリームフォン」「フリースタイルフォン」「マジックホルダーフォン」など人気モデルは入庫されてすぐに全て品切れになり、待ってから買わなければならない状況だ。郵便局関係者は「大企業事業者と提携すれば、端末機の受給がしやすくなるだろが、彼らはすでに独自の流通網を保有しており、郵便局の助けが必要な中小事業者中心で提携している」とし「未来創造科学部もアルトゥル・フォン端末機受給のため、国内外携帯電話製造者のフィーチャーフォン生産を促すなど、対策を講じている」と話した。

シェアもさらに増やさなければならない。CJハロービジョン関係者は「アルトゥル・フォンが3大移動通信社を刺激し、通信料引き下げを引き出すには、加入率が10%程度にはなるべき」と話した。
  • 毎日経済エコノミー_ノ・スンウク記者/ 写真 : ユン・ガンシク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2013-12-02 09:10:17




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