カーシェアリング市場の「ビッグバン」…人も金も押し寄せる


国内のカーシェアリング市場が拡大している。ソカー(SOCAR)やグリーンカー(Green Car)などの既存企業の加入者数が急増しているだけでなく、SKや現代キャピタルのような大企業にまで幅を広げている。これに脅威を感じた現代・起亜自動車もカーシェアリングサービスを計画し、自動車業界に共有経済ブームが広まっている。

カーシェアリング企業ソカーは7日、同社の会員が300万人を超えたと発表した。ソカーがカーシェアリングサービスを開始してから5年めに達成した記録だ。ソカーの関係者は「国内運転免許証所持者10人のうち1人がソカーの会員だ」と説明した。競合企業のグリーンカーも現在、会員235万人を保有している。

ソカーとグリーンカーは使いやすさで人気を集めているものと分析される。スマートフォンアプリのみをインストールしておけば、レンタカーの利用と返却を非対面で処理することができる。レンタカーを利用するために事業所を訪問し契約書を作成することと比較すれば非常に便利だ。利用料金の支払いも10分単位で構成され、短い時間を利用するのに適している。貸与する車両があちこちにあるということも利点としてあげられる。ソカーは全国3200ヶ所の車庫に8000台の共有車両を確保している。ソウルならどの地点でも5分以内のアクセスが可能だというのがメーカー側の説明だ。

両社は世界基準でみても急速に成長傾向を記録している。 10年を超えて世界市場でカーシェアリングサービスを提供しているカーツーゴー(Car2go)やジップカー(Zipcar)の会員数はそれぞれ270万人と100万人ほどだ。ソカーのチョ・ジョンヨル代表は「消費者のニーズを積極的に反映し、共有文化の拡散のために継続して努力した成果だ」と評価した。

国内カーシェアリング市場の成長性が立証され、大企業までがビジネスとして目をつけている。

この日、SK(株)は「米国の個人間(P2P)カーシェアリング1位のトゥーロ(TURO)社に株式投資を行った」と明らかにした。トゥーロは最近、事業拡大のために1000億ウォン規模の資金調達を実施したが、SK(株)はメルセデス-ベンツなどを保有する独自動車グループのダイムラーAGと共同で出資に乗り出した。

トゥーロは2009年に米サンフランシスコで始まったカーシェアリングのスタートアップ企業で、「自動車業界のAirbnb」と呼ばれるほどの人気を集めている。トゥーロはソカーのように会社が所有する車両を借りて使用するB2C(企業対個人)モデルとは異なり、個人所有の車両をP2P形式で共有するという点に違いがある。比較的料金が安く、車の所有者も遊んでいる車で金を稼ぐことができ、特に若い層のあいだで人気が高い。現在、米国とカナダや英国など5000以上の地域でサービスを提供する優良企業に成長した。SKの関係者は、「トゥーロは最近アジアでの事業拡大を計画している」とし、「多くの投資候補者のうち、情報通信技術(ICT)とカーシェアリング関連サービスの力量を持つSK(株)と手を握った」と話した。

SK側は今回の投資によって、ソカーとトゥーロおよびマレーシアの合弁会社との間で運営ノウハウを共有し、相乗効果を出すという方針だ。SK(株)は世界的な投資専門持株会社を目標に2015年、国内カーシェアリング1位のソカーに株式投資した。最近ではソカーと共同でマレーシアにカーシェアリング関連の合弁会社を設立するなど、世界的な地位固めに乗り出した。

カーシェアリング市場が急速に拡大しつつ、現代・起亜自動車の動きもあわただしくなった。カーシェアリングの増加は、中・長期的には完成車の販売台数の減少につながる可能性があるからだ。米国の研究機関「RethinkX(リシンクエックス)」はカーシェアリングと自律走行の普遍化で、米国内の新車販売台数が2020年の1800万台から2030年には560万台に減少すると予想した。

現代自動車は先月、相乗りアプリ「LUXI(ラクシー)」に50億ウォンを投資した。最近では現代キャピタルとともに配達型カーシェアリングサービス「デルカー」もオープンした。光州市ではスタートアップの「J'CAR(ジェイカー)」と手を組んで、水素自動車のカーシェアリングサービスを提供している。

起亜自動車は先月、モビリティサービスブランドの「WiBLE(ウィブル)」を公開した。ウィブルが提供する最初のサービスは「住居型カーシェアリング」だ。同じアパートに住んでいる人々が手頃な価格で共有車両を利用できるようにするという趣旨だ。また起亜自動車は、(京畿道の)光明駅から釜山駅に移動する顧客が釜山駅から車を借りて利用できる「キアムーバ」サービスも提供していている。
  • 毎日経済 キム・ジョンファン記者/パク・チャンヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-09-07 19:29:25