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デジバーを「コーン」で食べよう…アイスクリームの甘い変身


  • デジバーを「コーン」で食べよう…アイスクリームの甘い変身
アイスクリームの消費が減少し、業界が消費刺激のために既存の製品を変容した製品を出している。

氷菓業界が変化を図る理由は、市場の状況が難しいためだ。コーヒーやピンス(かき氷)などの代替材の需要が増加したうえ、主要消費層である子どもの数が減り、アイスクリームの消費は毎年減少傾向にある。韓国農水産食品流通公社(aT)によると、5歳以上の国民1人当たりの年間アイスクリーム消費量は、2013年の71個から2015年には58個へとわずか2年で18%ほど減少した。

アイスクリーム小売市場規模も2012年の1兆2420億ウォンから昨年には1兆596億ウォンに急減した。

ロッテ製菓は今年の夏、ジョーズバー、スクリューバー、スイカ味バーなどの既存のバー形態の製品をチアパックで作った、別名「ジョ・ク・バク」チアパックアイスを出し、去る5月末に披露して以来、今月10日までの3カ月間で1800万個を販売した。消費者価格では約250億ウォンに達する。

「ジョ・ク・バク」チアパックアイスが爆発的な人気を得たのは、1980年代発売されて過去30年以上にわたり人気を得たバー形態アイスクリームを同じ味を出しながらも、新たにパッケージデザインをしたためだ。これらの製品は、屋外で長時間冷気を保存して冷たさを楽しむことができ、手で握ってもチアパック包装であるため外にこぼれず、呼応を得ている。特にアイスが適当に溶けると飲み物のように飲むことができ、フタがあるため残っても保存するにも良い。

「トゥゲザー」アイスクリームで有名なピングレは昨年6月、1人用世帯を狙ってトゥゲザーシグネチャーを発売した。トゥゲザーシグネチャーは、従来のトゥゲザーに比べて9分の1の容量で原価負担を大幅に減らした。トゥゲザーシグネチャーは、発売1年で売上高40億ウォンを上げ、全体トゥゲザー売上高の15%を占めるほど比重が増えている。

ピングレは現在、3種であるトゥゲザーシグネチャーの品目数を増やし、他業種とのコラボレーションも強化する予定だ。ピングレは特に、去る7月に米国ワシントン州の工場を通じて注文者商標付着生産(OEM)方式でメローナを現地で生産することにした。ピングレの関係者は、「米国とカナダでメローナの需要が増えており、国内より相対的に牛乳価格が安い米国現地で生産し、競争力を確保することができる」と明らかにした。

ロッテフードは、チューブ型のアイスクリームの代名詞であるパピコをパウチ形態で出した。既存のパピコの濃いチョコレート味はそのまま生かし、安全キャップをつけて携帯性と安全性を高めた。ココアにベルギーのチョコレートを加え、より濃く高級感のある味を感じることができる。安全キャップは、少しの力でも開閉できて便利だ。また、子どもたちが誤って飲み込まないようキャップ(蓋)サイズも大きくした。容量は160ミリで従来のパピコより大きいが、開閉できるフタが付いており携帯と保管が容易だ。

デジバーは、コーン形態としても出た。デジコーンはデジバーの味とパッケージデザインをそのまま生かしたコーン製品だ。

サクサクのコーン菓子にイチゴシロップが含まれたバニラアイスクリームを満たし、ビスケットクランチチョコレートをトッピングした。

パッケージデザインもデジバーのアイデンティティを生かし、かわいいブタのキャラクターとデジバーの字体などを適用した。デジバーよりも大きく、豊かな風味を持ち、デジバーの兄貴という愛称も得た。ロッテフードの関係者は、「デジバーは発売されて30年が過ぎた長寿製品で愉快なブランドイメージを構築するためにさまざまな試みをしている」と伝えた。
  • 毎日経済 キム・ビョンホ記者 / 写真=ロッテ製菓、ロッテフード | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-09-15 09:00:00




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