韓国の優良企業は江南脱出 江北や汝矣島に拡張移転

江南「空室大乱」オーナーは非常事態 

  • < ソウォルの主要圏域のオフィスの空き室率 >

中国代表の情報通信技術機器・ソリューション会社であるHuawei社韓国法人の韓国Huawei社は最近、ソウル市江南区三成洞のアセムタワーから、中区西小門洞のオリーブタワーにオフィスの移転を終えた。2000年代の初頭に韓国へ進出して以後ずっと江南にあったが、今回初めて江北に巣を作り、1フロア(9071平方メートル)を丸ごと賃借して、オフィス面積を3倍以上に広げた。建物の所有者から1年以上「レントフリー」も受けた。一方、これら企業が使用していた江南のオフィスは、新しい入居人を得られない状態だ。

企業の「脱江南」の動きが続いており、江南のオフィス市場に暗雲がたちこめている。18日、米国系の不動産総合コンサルティング会社のクッシュマン・アンド・ウェイクフィールドコリアによると、今年の第2四半期の、江南のオフィスビル空室率は8.9%となった。第1四半期の8.0%から四半期ぶりに0.9%ポイント上昇した。大型新築オフィスの供給があふれている江北の都心(8.8%)よりも空室率が高い。

昨年末からネクソン・NCソフト・韓国マイクロソフトなどの大型IT・ゲームメーカーが次々と、板橋(パンギョ)や江北(カンブク)にオフィスを移した。カルティエなどの高級ジュエリー・時計ブランドを保有しているリッチモンドコリアや韓国IBMなども江南を去った。制度圏金融進出を狙うラッシュ・アンド・キャッシュも最近、主要銀行が集まる江北に移動し、今年の下半期にも江南にいる「選り抜き」企業3~4社が移転を検討中だと伝えられた。今年に入って30社あまりが江南を去ったり離れる予定であり、公企業の移転まで含めると、2000年代に入って過去最大規模の江南「エクソダス」と業界は見ている。

クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドのユン・ウォンソプ常務は、「都心と汝矣島などにオフィスビルが大量新築されたうえ、江南と同じような賃借料でオフィススペースをアップグレードして、あちこちに散らばっている部門を統合することができ、オフィスを拡張移転する企業が増えている」と説明した。外資系企業の場合は景福宮や徳寿宮など、韓国伝統文化施設が豊富な街を好むことも理由の一つだ。

江南のオフィスビルの所有者は「超非常」事態に陥った。都心と汝矣島のように1年に1〜3ヶ月のレンタルフリーを与え、内装工事費用を支援するなど、賃借人が提示する契約条件に最大限合わせることが日常になった。オフィスビル仲介業界の関係者は、「いまは江南の建物所有者も、賃借人を探すために血のにじむ競争を行う」と語った。

江南のオフィス市場の空室は当分のあいだ増えそうだ。

民間企業の移転も問題だが、韓国電力などの公企業が去った空席が大きいからだ。今年に入って現代自動車と現代オートエバーが三成駅近くのオートウェイタワーに、イディヤも駅三洞GSタワーにそれぞれ移動し、フェイスブックコリアも駅三洞キャピタルタワーに巣を作るなど、江南に進出する企業がたまにあるが、江南の空いたオフィスを埋めるには力不足という評価だ。

しかし、コールドウェルバンカー・ケイリアルティのイム・ドクスン代表は、「年内売却を進行中の三成洞の韓国電力一帯に開発ブームが起きると、現在のテナント優位の市場雰囲気が変わるかもしれない」と見通した。
  • 毎日経済_イム・ヨンシン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-07-18 15:34:49