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LCDパネル、32インチ価格上昇・50インチ以上中大型価格下落

出荷量減り、価格は6ヶ月ぶりに4.5%上昇...中・大型は急落 

  • LCDパネル、32インチ価格上昇・50インチ以上中大型価格下落
  • < LGディスプレイ実績 >

液晶表示(LCD)テレビパネルの中で最も一般的な製品の32インチパネルが、最近は貴重な待遇を受けている。

出荷量が急速に減少し、価格が上昇しているからだ。50インチ以上の中・大型パネルの価格は落ちるが、32インチパネルの価格だけは唯一上昇する珍現象も現れている。市場調査会社のディスプレイサーチによると、テレビで使用される32インチのオープンセル(バックライトモジュールを装着していない半製品)LCDパネルは、今月は平均91ドルで取引されたと推定された。去る1月、平均価格が87ドルだったことに比べると約6ヶ月ぶりに4.5%上昇した。

一方、同じ解像度(1920×1080)の55インチテレビ用LCDパネルは今月263ドルで取引され、年初(1月の平均288ドル)に比較して9.5%急落した。500ドル台で取引されていた65インチパネルの価格も、今月は490ドル台に下落した。32インチパネルは、LCDテレビのパネルの中で最も大きな比重を占める汎用製品だ。特にフルHD(1920×1080)解像度の製品は、中国や台湾などの外国ディスプレイメーカーも多く生産してきた。

しかし、最近は大型高精細テレビの需要が増えて生産を減らしはじめ、32インチパネルの出荷量は急激に減っている。ディスプレイサーチによると、2012年には32インチパネルはテレビパネル全体の生産量のうちで41%を占めたが、今年は32%まで低下する見通しだ。最近の価格上昇も、このような供給不足に伴うという説明だ。

しかし、パネルメーカーは40・42・43インチから55インチ以上までの中・大型パネルの生産量を増やしている。サムスンディスプレイとLGディスプレイも、すでに8世代ラインで生産する製品を、従来の32インチから42~55インチに切り替えた。

業界関係者は、「超高画質(UHD)テレビ市場が大きくなり、中・大型パネルの需要が大幅に増えている」とし、「生産が増えるほど、50インチ以上の大型パネル製品の価格は継続的に下落するだろう」と予想した。

LGディスプレイは大型パネルの価格下落にもかかわらず、高級製品群の拡大でさる第2四半期に営業利益1631億ウォンを記録した。23日に四半期業績を開示したLGディスプレイは、第2四半期の売上げは5兆9790億ウォンで、前年同期との対比で9%減少したと明らかにした。営業利益も前年同期比で55.4%減少した。
  • 毎日経済_ハン・エギョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-07-23 17:10:01




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