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数字経済 > マーケティング > APEX、水深10mでも乗れるスクーター「ポセイドン」発売
去る5月にオーストラリアで開かれた世界的ボートショーである「サンクチュアリー・コーブ国際ボートショー」で唯一目を引くブースがあった。
韓国の無名のベンチャー企業であるAPEX(エイペク・代表パク・テギュ)がその主人公だ。パク・テギュ代表は、準備していったカタログ数百枚が品切れになるほどしきりに観覧客を迎えることに余念がなかった。APEXが披露した製品は、一般的にジェットスキーと比較される水中スクーター「ポセイドン」だった。ポセイドンは、水上で速度を楽しんでスクーターを下につければ水中でも降りることができる。
水中でもスクーターに乗ることができるのは、電気動力装置を利用するためだ。ガソリンは吸気・排気ができない水中で燃料として使用することができないが、ポセイドンは電気を使うため水中でも制約がない。水深10mまで下がっても完全防水になっていて支障がない。ポセイドンの重さは60㎏水準であり、最大速度は時速14㎞まで出すことができる。
現在、水中スクーターを生産する所は国内ではAPEXが唯一であり、世界的にもドイツCAYAGOの「シバプ(SEABOB)」に続き2番目だ。価格はポセイドンがシバプ(SEABOB)の半分水準に過ぎない。
ルノー三星エンジニア出身であるパク代表は、海洋レジャー分野の成長の可能性を見て起業を決意した。中小企業振興公団の創業士官学校1期で入学し、創業ノウハウを学んだ。パク代表は、今後、海外と公共市場を開拓する予定だ。パク代表は「人命救命に活用できる30㎏台のスクーターを来年中に出す」と述べた。