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エルニーニョが「韓国の食卓物価に及ぼす影響」分析結果

現代経済研究院、国際穀物価格上昇が韓国食卓物価上昇率拡大に及ぼす影響 

  • エルニーニョが「韓国の食卓物価に及ぼす影響」分析結果
  • < 国際穀物価格上昇が韓国食卓物価上昇率拡大に及ぼす影響 >

今年の下半期、韓国家庭の食卓に上がる各種食料品の値が上がるかも知れないという憂慮が提起された。

現代経済研究院は、エルニーニョ現象でエルニーニョが韓国内の食卓物価に及ぼす影響を分析した結果、小麦粉とトウモロコシ、大豆および家畜飼料の値が上がると展望した。研究院側は「2000年以降、エルニーニョ現象が発生するたびに小麦とトウモロコシ、大豆などの主要穀物の価格が1つ以上急激に上昇した」とし、「現在、国際穀物市場は需給環境が良好で価格が下落傾向だが、エルニーニョによる気象異変が発生した場合、価格が急騰する可能性を排除できない」と明らかにした。

韓国の今年の梅雨は例年に比べて降水量が著しく少ない「空梅雨」でエルニーニョの影響で弱くなった北太平洋高気圧が梅雨前線を押してあげることができないためだと分析が提起された状態だ。分析結果によると、食料品のうち、特に小麦粉の価格上昇圧力が最も激しく、7.8%ポイントになると予測した。小麦粉値が上がる場合、これを中間材として使用するククスや菓子類に対する価格上昇圧迫も平均1.1%ポイント程度になる展望だ。

国際トウモロコシ価格が上昇すると、これを材料に使うでん粉と植物性食用油の価格にも6.9%ポイントと4.4%ポイント引き上げ圧迫を受けることになり、大豆価格の上昇も豆腐と各種醤類の価格に引き上げ圧力をかけることになる。また、トウモロコシと大豆の価格は飼料価格をそそのかし、結局、牛・豚・鶏などの肉類の価格にも引き上げ圧力を及ぼすことになるが、研究員側は上昇圧力が1.9%ポイントほどになると予測した。

このような食卓価格の急激な上昇を防ぐためには、価格変動に対するモニタリングを強化し、備畜物量を拡大する一方、食品業界の価格便乗値上げと価格カルテルを厳格に制限しなければならないと研究院側は明らかにした。

◆ 用語説明
エルニーニョ(elNiño) : ペルーとチリ沿岸で起こる海水の温暖化現象。通常以上の暖かい海水のためにイワシがよく獲れない期間に起こるエルニーニョは、スペイン語で「子供(神の子)」という意味。この現象が12月ごろに発生するので、クリスマスと関連させ神の子の意味を持つエルニーニョと呼ぶようになった。今日では、長期間持続する全地球的な異常気象と自然災害をあわせてエルニーニョと呼ぶ。
  • O2CNI_Lim, Chul
  • 入力 2014-08-04 18:00:00




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