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不況で流行る食べ放題フランチャイズ、流通段階減らし肉の価格下げる


  • 不況で流行る食べ放題フランチャイズ、流通段階減らし肉の価格下げる
  • 済州産豚肉を無制限食べられるハイミート

景気不況期に間違いなく注目を受ける外食アイテムがまさに無制限飲食店だ。軽くなった財布事情でなくとも、せっかくなら価格対比たっぷり食べたいのが消費者の心だ。創業者の立場でも無限リフィールは魅力的だ。高収益ではなくとも客が着実に集められ、安定した売上を上げることができる。最近では価格だけ安ければ商売になるということでもない。「安物買いの銭失い」というイメージを植えればすぐに客が途絶えてしまうため、味と品質にも神経を使わなければならない。

今年5月、新大方洞にオープンした「ハイミート」は済州産豚肉を無制限で打ち出し、ここ一帯の人気店として浮かび上がった。通常、肉のビュッフェ専門店が輸入産を使用するのと異なり、ハイミートは済州産豚肉を無制限で提供する。

成人1人当たり1万4900ウォン(夕食基準)を出せば豚肉(オギョプサル、モクサル、カブリサル、カルメギサルなど)だけでなく多様な牛肉(ひれ肉、中落ちカルビ、LAカルビ、牛サムギョプサル、プルコギなど)も食べることができる。牛肉は米国産で冷凍でない冷蔵肉を使い、味と品質を高めた。そのうえ基本おかずと味噌、冷麺なども一般の飲食店水準以上に持ち合わせた。質の良い肉を安く供給できる秘訣は中間流通段階をなくし、価格泡を取り除いたからだ。

ハイミート創業者であるムン・ドゥチョル社長は、15年以上馬場洞で肉類流通をしてきた卸売商だ。済州出身の彼は西帰浦畜協と契約を交わし直取引で現地の豚肉を空輸して来て牛肉も直接冷蔵で輸入して来る。ムン社長は「他の肉ビュッフェ専門店は、中間に輸入業者と購入代行業者を挟むため、質の良い肉を安い価格で供給したくてもできない。流通段階を減らし、直接供給量を調節することができ、競争力を持ち合わせた」と話した。

ハイミートはオープンしてわずか1か月後に1日平均売上500万ウォンを突破した。収益率も20%に達するというのがムン社長の説明だ。

国民間食チキンを無限リフィールしてくれる飲食店も登場した。チキンは豚肉や牛肉、海産物に比べ原価が安く、物流供給が容易なため量と価格競争力で勝負しなければならない無限リフィールの理想的なアイテムとして挙げられる。

チキンフランチャイズ「ファンダンムゲ」は1人当たり9900~1万900ウォン(最低2人以上注文)を出せばチキンを心ゆくまで食べられる。無限リフィールだからといって輸入産や冷凍肉を考えると誤解だ。100%国内産新鮮肉のみ使用し、材料の質を高め味も生かした。メニューは合計22種類、この中で一番人気のある8種類を無限リフィールしてくれる。チキンだけでなく12種類のサイドメニューも持ち合わせ、競争力を高めた。

ファンダンムゲのキム・ソンファン代表は「直接肉加工工場を運営しているため、原価を下げ材料の品質と新鮮度を高めることができる。無限リフィールといっても売上対比20%以上の純利益を上げる」と話す。

チキン・寿司まで無制限

肉だけでなくサラダ、寿司まで無制限で提供したりもする。6月初め、弘益大前に入った「ホンパ」は肉と寿司、サラダを無制限リフィールにしながら1万1900ウォンの価格を打ち出した。寿司も14種類にもなり財布事情が豊かでない大学生に人気だ。

無制限肉店が人気を呼ぶ理由は味とインテリアに神経を使い、サブメニューを強化したおかげだ。主メニューである肉の品質を一般の食堂とほとんど差がないほどに高めた上に、室内インテリアも改善した。またサブメニューを改善し「いざとなると食べるものがない」という認識を与えないよう神経を使った。それにもかかわらず無制限飲食店は弱点も少なくない。

相当数の消費者が、無限リフィール飲食店はメニューの味や品質、サービス水準が低いという固定観念が強く、利用顧客が制限されやすい。無制限飲食店は、季節や景気など外部環境によって供給支障が発生しやすい点も考慮しなければならない。夕食に比べ昼食時間帯の売上が大きく落ちる点も勘案しなければならない。
  • 毎日経済エコノミー_キム・ボムジン記者/写真:パク・ジョンヒ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2012-08-06 08:48:19




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