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韓、米よりも先にCPTPP登録「青信号」


◆ 米・中通商戦争の激化 ◆

韓国政府は先月発足した「包括・漸進的環太平洋経済連携協定(CPTPP)」加入に速度を加える見通しだ。米・中の貿易戦争が激化する中で、米国が今年初めからCPTPPへの加入交渉を再開し、米国に先立って登録しなければならない必要性が高くなったからだ。

4日、企画財政部と産業通商資源部、農林畜産食品部、海洋水産部などによると、韓国政府は最近、政府部処ごとにCPTPP加入の前提条件を検討する一方で、わが国の産業に対する影響を精密に分析している。政府関係者は、「加入の前提条件はかなりの部分を解消されており、各種の研究用役などを通じてできるだけ早く産業に及ぼす影響を分析する計画」だとし、「6月頃に政府は加入するかどうかを公式に決定すれば、最大限に速度を出すつもり」と明らかにした。

特に政府は最近、CPTPP加入の前提条件の中で最もめんどうな外国為替市場介入の内訳け開示と、水産補助金の問題について解決策を見出していることが伝えられた。

これと関連し企画財政部はさいきん、米国政府・国際通貨基金(IMF)と外国為替市場介入の内訳けを公開することを約束し、公開の周期を天秤にかけている。

水産補助金に関しては、既存の加盟国も引き続き水産補助金を与えているという分析が出ている。先だってCPTPP協定文に「最大持続可能生産量」基準にあわせて、国内漁獲量が減っているいわし・タチウオ・イカ・サバなどを獲る漁業者に各種の支援を行えないようになっているという問題提起があった。海洋水産部の関係者は、「水産補助金で結ばれることには、漁業従事者に対する金融支援、所得保全、油類税の減免など各種の支援がすべて含まれる」とし、「CPTPPを主導している日本も漁業従事者に各種の水産補助金を多く支給しており、わが国はこの部分を綿密に研究している」と述べた。

加入への障害が解消されることで政府は6月以降、「米国政府より先に」加入するために速度を加えるとみられる。多国間協議が進行されるという点で、わが国が米国よりも先にCPTPPに加入してこそ、相対的に有利に交渉することができる。特に米国ではこれまでにCPTPPの前身である環太平洋パートナーシップ協定(TPP)への参加交渉を行う際に、医薬品などの知的財産権の強化などの厳しい条件を掲げたことがある。

■ CPTPP:米国が「環太平洋経済連携協定(TPP)」脱退宣言した後に日本、カナダ、メキシコ、オーストラリア、ニュージーランド、ベトナム、マレーシア、シンガポール、チリ、ペルー、ブルネイなど11カ国が推進して、先月8日に発足した多国間貿易協定。 6カ国以上が批准し、来年から効力が発生する見込みだ。
  • 毎日経済_チョ・シヨン記者/コ・ジェマン記者/チェ・ヒソク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-04-04 17:48:12




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