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韓国ラーメン市場シェア率、辛ラーメンの味...28年ぶりに変わった

麺の伸びを減らしデザインも単純化...ラーメン戦争激化 

  • 韓国ラーメン市場シェア率、辛ラーメンの味...28年ぶりに変わった
真夏のラーメン戦争が熱く繰り広げられている。柳賢振(リュ・ヒョンヂン)の「チンラーメン」を前面におし出したオトゥギや、「プルダク焼きそば」を打ち出したサミャン(三養)の上昇勢いが手ごわいなかで、「1位守成」のためのノンシム(農心)の動きも速くなっている。

ノンシムは4日、ラーメン市場不動の1位「辛ラーメン」を電撃リニューアルした。1986年の発売後、初めて味とパッケージを変更したのだ。ノンシムの関係者は、「辛ラーメンの認知度と選好度が一定レベルに高まっただけに、ブランドネーム中心のシンプルなデザインを適用した」とし、「辛ラーメン特有のぴりぴりする味は維持しつつも、牛肉の深い味わいはさらに豊かにした」と明らかにした。

カリグラフィー(手書き)で処理した漢字ロゴ「辛」と強烈な赤い背景はそのままにしておき、その他のデザイン要素は果敢に省略したり簡素化した(写真)。これとともに、麺の伸びる現象を緩和する技術的なノウハウを開発し、リニューアルされた辛ラーメンに初めて適用した。

ノンシムは辛ラーメンのアップグレードをきっかけに、今年のうちに輸出国100ヶ国突破の目標を立てた。これまで28年間、辛ラーメンはノンシムの独走体制を可能にした原動力だった。発売以来から昨年まで、韓国だけで総230億食が売れた。一列に並べれば地球をおよそ105周ほどまわることができる量だ。このように、看板製品である辛ラーメンを電撃リニューアルしたことは、最近不振に陥った市場シェアと関連が深いという分析だ。今年の第1四半期の、ノンシムラーメンの市場占有率は64.3%だった。続いてオトゥギと三養食品がそれぞれ14.7%と13.9%のシェアで2~3位を占めた。

順位は昨年と変動はないが、内容を見てみるとノンシムの危機感を確認できる。今年の第1四半期のノンシムのシェアは、前年同期よりも5%ポイント以上下落した。一方、今年のオトゥギとサミャン食品のシェアは2%ポイント程度上昇した。第1四半期以降、状況はノンシムにさらに深刻になった。ACニールセンによると、今年6月のラーメン市場におけるノンシムのシェアは57.2%で、60%の壁が破れた

もちろん、ノンシムの月別シェアが60%以下に下がったのは今回が初めてではない。しかし、昨年12月以後、7カ月連続でシェアが下落したことは問題があるという指摘だ。業界関係者は、「最近、後発走者らが相次ぐヒット商品でノンシムを脅かしてきたのは事実」とし、「看板製品である辛ラーメンのリニューアルは、さいきん沈滞におかれたシェアの反転効果を狙うというノンシムの勝負と解釈される」と語った。
  • 毎日経済_ナム・ギヒョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-08-04 17:13:36




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