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韓国のファッション市場を占領する日本のファッションブランドの現状

ニコアンド(niko and)・ユニクロ・MUJI-無印良品・GU・ABC-MART・デサントゴルフ 

  • 韓国のファッション市場を占領する日本のファッションブランドの現状
日本のファッションブランドの韓国市場への空襲が勢いを増している。衣類はもちろん各種ファッション雑貨や生活用品まで扱う種類も豊富であるだけでなく、デザインや価格面でも競争力を備えたブランドが、相次いで韓国市場への進出を宣言して乗り出した。特にこれらはSPA(製造・流通一括)形態で商品を大量に流通させるケースが多く、既存の企業との競争も熱くなる展望だ。

日本の生活用品・衣類ブランド「niko and...(以下、ニコアンド)」は先月24日、ソウルの江南に韓国1号店を開設した。おもに20・30代の若い消費者層を狙って、リビング・キッチン小物のような生活用品とかばんや衣類など、計14分野の商品を売っている。ニコアンドを国内に持ち込んだアダストリア・コリア側は、「ニコアンドは製品の性能やデザイン水準が高いながらも、価格はユニクロ水準で安価」だとし、「来年にも韓国に7~8ヶ所の売り場を追加でオープンさせる計画」と明らかにした。アダストリア・コリアは今月中に、日本の女性衣料ブランド「LOWRYS FARM(ローリーズファーム)」売り場も開設し、10・20代の消費者など、ニコアンドよりさらに低い年齢層を攻略する予定だ。これをもって、ニコアンドとローリーズファーム韓国の売上げを年間1000億ウォン台に育てていくという目標まで立てた。

韓国のSPA市場を平定しているユニクロも、姉妹ブランドの「GU(以下、ジーユー)」を近いうちに韓国に開設する。特にジーユーは、そうでなくても低価格のユニクロ製品よりも、さらに低い価格帯で製品を出す予定であり、業界を緊張させている。日本現地でもジーユーは一名「990円ジーンズ」を販売するなど、価格競争力を最高の武器にしてきた。

事は、日本のファッション企業はすでに韓国市場に食い込んで、ある程度の立地を築いた状態だ。2002年、韓国に初めて「履物マルチショップ」という概念を持って登場したABC-MARTは、日本系ブランドとして現在、全国に150ヶ所以上の店舗を運営している。売上げも垂直上昇し、2009年に初めて1000億ウォン台を突破した後、昨年には3200億ウォン台に上昇した。バックパックとTシャツなどで有名な日本のスポーツウェア・ブランド「デサント」も、「デサントゴルフ」ブランドを来春にローンチする計画を立て、最近デパートのバイヤーと代理店事業主を相手に説明会を開催した。日本企業の「良品計画」がロッテ商事と合弁で作った「MUJIKOREA」も、韓国に「MUJI-無印良品」という店舗をオープンし、各種生活用品を販売している。

まずは日本のファッションブランドの、勢いの最も大きな原因は価格帯にある。もちろん一部製品の場合、価格帯は決して頃合いというレベルではないが、最近の為替レートの変動(円安)によって、日本製品の価格が全般的に下り坂に向かっていて、日本のファッションブランドの価格競争力はさらに上がっている。

専門家らは、さいきん韓国のファッショントレンドが高価な服を長く着るよりも、トレンディーなデザインで手頃な価格の服をひんぱんに購入して着る方に変化しているので、このような傾向によくあう日本のファッション製品はさらに脚光を浴びると分析している。シム・チャンヒョンLF部長は、「ユニクロが植え付けた‘低価格ファストファッション’イメージが、韓国ファッションの流れを完全に入れ替えてしまい、日本のファッションに対する韓国消費者の選好度が大きく上がっている状態」だと語る。

とは言え、日本ブランドの空襲がもっぱらバラ色の未来だけを示すわけではない。業界のある関係者は、「日本のファッションブランドが増えると消費者の選択の幅は広くなるだろうが、内需景気の沈滞で現在成長が停滞したうえに、韓国のファッション市場が飽和状態に達した点に注目しなければならない」とし、「特に、これまでの日本製品があまりにも安いので、後発走者も継続して低価格だけを押し出すと収益性に問題が生じる」と指摘した。
  • 毎日経済_ソ・ヂヌ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-08-05 17:03:40




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