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第一企画・サムスン電子、3Dで体験する「センターステージ」運用

家電製品を仮想体験する展示モデル初開発...一部地域で試験運用中 

  • 第一企画・サムスン電子、3Dで体験する「センターステージ」運用
  • 米ニューヨーク、「センターステージ」を訪問した顧客がUHD TVを利用して製品を調べている。 [写真提供=第一企画]

最新型冷蔵庫から洗濯機まで、隙間なく陳列された家電売り場。特徴や仕様はそれぞれ製品の上に付いているが、実際はそれを見る前に売り場の従業員が近づいてくる。「洗濯機をお求めですか?最近はこれが良いです」と、従業員の説明が始まる。目障りな表情を見せるとすぐ横に移動して、他の製品を紹介される。冷蔵庫の扉を何度か開け閉めしボタンも押してみて、こうして何度かさわってカタログを一部受け取って出てくる。家電製品売り場に入ると最もよく見られる光景だ。

しかし、これからは家電量販店でも最新型スマートフォンを操作するときのように、爽快な体験をできるようになる見込みだ。第一企画がサムスン電子と共同で、革新的な展示方法の「センターステージ」を準備中だから。

現在、ニューヨークやシカゴなどの一部地域で試験運用中のセンターステージは、店舗のまんなかに216センチ(85インチ)サイズの超高画質(UHD)ディスプレイを置き、これで製品を体験できるようにした装置だ。商品の詳細な姿を大型ディスプレイを介して見せるわけだ、と考えれば誤算だ。センターステージではサムスン電子の高級冷蔵庫・オーブン・電子レンジなど、キッチン家電27種が実際のサイズで入っている。

例えばタッチスクリーンで冷蔵庫を押すと、冷蔵庫のドアが開く。冷蔵庫に肉や野菜などを入れると、どのように冷気が出てくるのかも実際のように示す。冷蔵庫の特定部分を仔細に見たければ、スクリーンをタッチしてズームイン機能を使用すればいい。冷蔵庫を好みの色に変えることもでき、気に入った製品デザインはスマートフォンに保存して、友達たちとの共有も可能だ。カタログを受けとる代わりに、スマートフォンにダウンロードすればいいという話だ。

センターステージは家電売り場を大幅に変えるようだ。まず、スペースの制約で、一部製品のみ陳列しなければならない問題を改善できる。また、展示製品の交替にかかる費用も大幅に削減でき、これまでの家電業界の売り場管理システムを革新的に変化させることができる。特にセンターステージが狙う最も大きな効果は、家電製品に対する新しい経験だ。これまでキッチン家電が、主婦らが関心を持つたいくつなアイテム扱いをされていたとするならば、センターステージを通じてスマートフォンにも劣らない興味津々の経験を提供してくれるという話だ。

センターステージは第一企画とサムスン電子の消費者家電部門(CE)製品企画チームのコラボレーションで、昨年6月から企画が始まった。当初はIFAやCESのような国際家電展示会で、サムスン電子の家電を見せるための設置品として製作されたものだが、予想より観覧者の反応が熱かった。

このことから、センターステージを実際の製品を販売する売り場に常設設置することにして、規模の大きい米国と欧州の大型売り場を中心に導入を始めたものだ。

ハードウェアはサムスン電子の担当だが、ソフトウェアは第一企画が担当した。正確には、第一企画が子会社の米デジタル専門広告社「バーバリアングループ(TBG)」が担当した。TBGはセンターステージに仮想フレームワークソフトウェアとして「Cinder」を導入したが、このソフトウェアはバーバリアングループが直接作り、オープンソースとして一般に公開した技術だ。TBGはCinderで昨年、カンヌ国際広告祭イノベーション部門でグランプリを受賞した。

仮想現実を利用した売り場の変化は、わが国ではまだ一般的ではないが、アウディなどの世界的なブランドはすでに積極的に活用している。たとえばロンドンのアウディ展示場には車が一台しかない。代わりに仮想現実を利用して、好みの車を望むとおりに操作できるように作られた。

チェ・スンヂン第一企画リテール・エクスペリエンスグループ長は、「リテールマーケティングでデジタル技術を活用した体験の提供は、最近ますます重要になっている」とし、「センターステージも、消費者にいつでもどこでもすぐに体験できるように設計されたもの」だと明らかにした。
  • 毎日経済_ハン・エギョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-08-05 17:35:32