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SKグループ、破格の実験...「価値の衝突時には社会価値優先」


  • SKグループ、破格の実験...「価値の衝突時には社会価値優先」


■ 崔泰源SK会長、社会的価値を宣言

崔泰源(チェ・テウォン)SKグループ会長は22日、「より多くの社会的価値の創出が可能であれば、(企業の)経済的価値が一部毀損してもいい」と語った。

この日の午前、社内放送を通じた従業員との会話の中で、ある従業員が「社会的価値と経済的価値が衝突した場合はどのような決定を下すのか」と質問し、このように答えたものだ。 SKグループの従業員8万人あまりは全国すべての事業所で、この日の特集番組を同時に視聴した。

崔会長の発言は、企業経営を行っていてある2つの価値が衝突した場合、企業利益ではなく社会的価値を優先するように求めたと解釈される。社会的価値を創出しようとして企業利益が毀損しても、長期的には企業の経済的価値が増大するという主張でもある。

実際にチェ会長は20日、ソウルのあるホテルで開かれた「シカゴフォーラム」で「経済的価値が低くても社会的価値を上げると、後で経済的価値が上がると信じる」と語った。

崔会長は自由討論方式で1時間ほど行われた社内放送で、社会的価値の創出を実践することがより重要だと強調した。 SKグループの社会的価値を創出するための努力が「見せるための動き」という一部の見方に対しても、社会的価値はビジネスのアクセサリーではないと述べた。

崔会長は「私たちが最善を尽くして変わっていく姿を見せて伝えるならば、私たちの真正性を理解するだろう」と実践の重要性を注文した。崔会長は続けて「今後の変化のために経済的価値だけでなく、社会的価値も主要業績評価指標(KPI)に反映する」と明らかにして実践の意志を見せた。会社や事業部門別のKPIに社会的価値の創出を反映し、それに応じて補償するという方針だ。

崔会長は「会計システムも100年前には備えていなかったが、少しずつ発展して現在の水準に達した」とし、「社会的価値の測定も開始が重要だ」と説明した。 SKグループは今年から、初めて社会的価値を測定し始めた。

崔会長は、社会的価値の創造過程で働く方式の革新も重要だと強調した。崔会長はこの日の放送で、「社会的価値を追求するには従来とは異なると考えて、会社の空間と業務を自らデザインするなど、進化した努力をしなければならない」と改めて注文した。社会的価値の追求、ビジネスモデルの革新、仕事のやり方の変化は互いに密接につながっているというのが崔会長の説明だ。

同じような組織と空間で多くの時間を投資することが働くことだという固定観念から脱皮して、「協業と共有」を活性化させる環境に業務空間を変えなければならないというのが崔会長の考えだ。これと関連して、SKグループはソウル市の瑞麟洞本社ビルをリモデリングし、事務室の指定座席と仕切りをなくす方針を立てた。

この日の特集放送でチェ会長は最後に「今でなければできない(Now or Never)」とし、生存のための変化の必要性を強調し、従業員すべてがすぐに実践に乗り出しすことを要請した。

崔会長は活発な対内外活動を通じて「社会的価値」の伝道師を自任している。今年1月に始まったダボスフォーラムを皮切りに、ボアオフォーラムや北京フォーラムそして上海フォーラムなど、さまざまな世界の舞台でも社会的価値創出のための企業の役割を強調した。

崔会長は新年会で、「未来の顧客は社会的価値を重視するだろうし、今後は社会的価値が商品価値を左右する時代になるので、社会的価値を追求するビジネスモデルで顧客をつかまなければならない」とし、「経済的価値と社会的価値を同時に追求するダブルボトムライン(DBL)を実践して経験を蓄積する、まったく新しい価値を持った革新的なビジネスモデルを見出すことになるだろう」と強調した。企業が社会的価値を創出してこそ社会も企業を必要とし、長期的に経済的価値が生まれるというのが崔会長の説明だ。
  • 毎日経済_カン・ドゥスン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-06-22 19:34:20




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