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数字経済 > マーケット > 韓国 衣類輸出企業の自己ブランド 現況と売り上げ規模...ODM・OEM企業の事業領域拡大
他社の服だけを作っていた衣料輸出企業が、自社ブランドを続々とローンチし、華麗なる変身に成功している。これら企業の成功の秘訣は、何十年も受け継いできた安定した生産能力と、世界の企業と取引しながら積み重ねたグローバル感覚だ。
ナイキやポロ・ラルフローレン、ユニクロやH&Mなどの世界的な有名アパレルメーカーに納品し、2012年から「売上げ1兆ウォン」クラブに入った「ハンセ実業(HANSAE CO.,LTD.)」は、2011年に子供服の「コリス(CURLYSUE)」事業を運営する「ドリームスコ(DreamsCo)」を買収したことに続き、今年の7月にはこの会社を通じて幼児ファッション・出産用品ブランドの「モイモルン(moimoln)」をローンチした。
「モイモルン」はフィンランド語の「こんにちは(moi)」とスウェーデン語の「雲(moln)」の合成語で、グローバルトレンドに敏感に反応してきた同社のメリットを生かし、最近の世界的トレンドである北欧風ライフスタイルをコンセプトに、競合他社との差別化に乗り出している。
ハンセ実業(HANSAE CO.,LTD.)のイ・ヨンベク副会長は、「ファッション専門企業として事業領域を拡大するために、ベビー服まで包括するポートフォリオを構築する必要性が大きくなった」とし、「ハンセ実業(HANSAE CO.,LTD.)の新成長動力を確保するための重要な出発点であり、韓国と中国市場はもちろん、インドネシアをはじめとするアジア圏まで狙える優秀なブランドとして育てる」と強調した。
韓国では大型マートを中心に、中国ではデパートを中心に同時ローンチし、2017年に200店舗・売上げ400億ウォンを達成するという目標を立てた。
ニット衣類の輸出企業「シンソン通商」の国内SPA(製造・流通一括衣類)ブランド「トップテン」の競争力は、「うまくできることに集中したこと」から出てきた。生産ノウハウを持っているグラフィックTシャツ・コットンパンツ・コットンシャツ・オンエアー(機能性発熱インナー)・ダウンなど5個の戦略アイテムを作り、価格を下げて供給した。うまく作れる製品を低価格で供給するので消費者が集まった。いまや明洞と新沙洞の街路樹通りなど、全国の主要商圏に出店した。今年は熾烈なSPA市場競争の中でも売上げを50%以上増やすのが目標だ。
明洞にオープンした「トップテン」2号店