トップ > 数字経済 > 企業 > サムスン・Appleの1兆訴訟、賠償額引き下げに総力 vs 退けないプライド

サムスン・Appleの1兆訴訟、賠償額引き下げに総力 vs 退けないプライド

サムスン電子・Appleはいま二審の準備中... 

サムスン電子とAppleは今後、米国で進行中の大型訴訟の一・二件だけに集中すると思われる。最も大きな課題は、今年3月に米カリフォルニア州の裁判所がサムスンを相手に、Appleに9億3000万ドル(9620億ウォン)の賠償命令を下した判決と関連する件だ。サムスンは判決が出た直後、すぐに控訴に乗り出す意を明らかにし、両社はいま二審の準備中だ。賠償額が1兆ウォンに達するほどの大きな件なので、サムスンの立場からは賠償額を一銭でも下げるために、最後まで食い下がらざるを得ない。

今回の争いは2011年4月15日にさかのぼる。Appleがサムスンを相手に最初の特許訴訟を提起した、まさにその事件だ。当時、AppleはサムスンがiPhoneのデザインと広告などをことごとくコピーしたという理由で特許侵害訴訟を提起した。Appleがサムスンを相手に「コピーキャット(模倣犯)」に過ぎないと卑下する主要論拠がこの訴訟にすべて盛られている。Appleの立場からはプライドがかかった問題なので、退く余地は大きくないというわけだ。この訴訟は一審のみで延々3年余りをひきずってきた。両者の熾烈な争いのあげく、賠償額を決めるまでの時間が長くかかった。

サムスンとAppleは二審でも熾烈な法理争いを繰り広げる可能性が高く、二審が終わるまでには最低2年ほどはかかると見られている。両社が米国で進行中の訴訟はもう一件ある。サムスン電子がAppleに9億3000万ドルを支払わなければならない一次訴訟とは別に、Appleが追加提訴した二次訴訟だ。

二次訴訟は昨年5月に陪審員の評決まで出た状態で、当時の陪審員はサムスン電子がAppleに1億1960万ドルを賠償すれば良いと評決した。Appleが当初要求した金額の20分の1のレベルで、金額自体は大きくない。 二次訴訟はまだ裁判所の判決が下っていない状態だが、最終判決もまた陪審員の決定とそれほど差異がないだろうという見通しが優勢だ。
  • 毎日経済_ホン・ヂャンウォン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-08-06 17:21:25




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア