トップ > 数字経済 > マーケット > IT企業、ESS事業に拍車...Google、10億ドル以上投資

IT企業、ESS事業に拍車...Google、10億ドル以上投資

LG化学、2次バッテリー市場で世界市場1位を走る 

  • IT企業、ESS事業に拍車...Google、10億ドル以上投資
  • LG化学・梧倉工場のESS装置

7日午後、ソウルから2時間を走って訪ねた忠南・清州市のLG化学梧倉(オチャン)工場。世界市場1位を走る、LG化学の2次バッテリーが生産されているところだ。この用地の一角に7月にオープンしたESS(エネルギー貯蔵システム)試験事業所に入ると、赤い活字で表示された計器盤の数値が緩やかな速度で落ちていた。

電気料金の安い前日の夜に充電した電気を、料金の高い昼間に取り出して使うので、充電容量が減少していることを意味する。電気料金の安い早朝時間の、キロワット当たりの電気代は50~60ウォン台に過ぎないが、夏季のピーク時である午後1時頃は、価格がキロワット当たり180~190ウォンまで跳ね上がる。

LG化学のユン・チョリョン環境エネルギーチーム長は、「ESSを通じて安価な電気をより多く使う方式で、オチャン工場だけで1年に4億ウォンほどの電気料金を減らすことができるだろう」と語る。

グローバル市場調査機関のナビガントリサーチ社によると、昨年は16兆ウォン規模だった世界ESS市場は、2020年には58兆ウォンに達すると予想される。市場がこのように大きくなるやいなや、SI(システム統合)やネットワーク管理などで類似事業の経験を育てたIT企業が、相次いでESS関連事業に取り組んでいる。ITと電力が結びついた電力IT市場が、新しい成長動力として浮かんでいるわけだ。

LG化学のオチャン工場ESSでも定着し始めた電力IT生態系を観察できる。グループのITサービス企業であるLG CNSがエネルギー管理システム(EMS)をはじめとする設備を設計し、プロジェクトを統括している。LGユープラスは直流電力を交流に変換して電力網に接続する電力変換システム(PCS)を供給した。ポスコICTはバッテリー状態をモニタリングし制御するエンジニアリング作業などを担当する。

ポスコICTは全羅南道新安郡の八禽島(パルグムド)で太陽光発電機とESSを連結し、電力を安定化する事業も推進している。KTは韓国電力と協力し、知能型電力網と呼ばれるスマートグリッド事業での協力のための了解覚書(MOU)を最近交換した。

Google・AppleをはじめとするシリコンバレーのIT恐竜も、電力IT市場に深い関心を見せている。最近、ブルームバーグはGoogleが電力運搬の効率を大幅に高める電線管理ソリューション事業に飛び込んだと報道した。Googleがエコ発電に投資した金はすでに10億ドルを超える。
  • 毎日経済_清州=ホン・ヂャンウォン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-08-07 17:18:27




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア