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ロッテ、対外協力団を新設...第2ロッテワールドの早期改造に総力

対外コミュニケーション強化のカードは、蘇鎮世総括社長を前に立てて正面突破 

  • ロッテ、対外協力団を新設...第2ロッテワールドの早期改造に総力
第2ロッテワールドの開館遅延問題で頭を悩ませているロッテグループは、対外コミュニケーション強化のカードを取り出して、正面突破に乗り出した。ロッテグループは8日、グループ政策本部内に対外協力団を新設し、蘇鎮世(ソ・ヂンセ)ロッテスーパー・コリアセブン総括社長(写真)を、対外協力団長として兼任発令したと明らかにした。今年の初めに大規模な人事を断行してわずか6ヶ月めに組織を新設し、人事発令を追加で出したことは異例の措置だ。第2ロッテワールドの開場の遅れに対するグループの負担感が読み取れる。

業界は、辛格浩(シン・ギョクホ)総括会長の宿願事業である第2ロッテワールドの低層階モールの開場が遅れ続けるやいなや、局面転換用カードとしてソ・ヂンセ社長を前面に押し出したものと見ている。123階建ての超高層タワーと、デパート・ショッピングモール・免税店などが入る低層階モールで構成される第2ロッテワールド事業は、当初はこの5月のオープンが目標だったが、交通・安全問題などが浮上し、開場が持ち越されたままだ。さらに、最近になって第2ロッテワールド近くの石村湖の水位が下がり、近くの道路では土が消えるシンクホール現象が頻繁に発生して市民の不安感が広がるやいなや、ロッテグループは危機意識を感じて政府機関・マスコミ・市民団体など、対外機関との積極的なコミュニケーションのための窓口として対外協力団を電撃新設したものと思われる。

グループ内では顔の広いことで知られるソ・ヂンセ社長を対外協力団長に任命したことも、ロッテグループの対外コミュニケーションへの意志として読まれる。ロッテ百貨店商品本部長やロッテスーパー・コリアセブン代表などを務めたソ・ヂンセ社長は、長いあいだ流通業界の生活で培った堅固な人脈を自慢する。ソ社長は今年1月の人事以降、ロッテスーパー・コリアセブン総括社長を務めつつ第2ロッテワールド関連の対官僚業務も兼ねて来たが、今回の対外協力団長への正式発令で、対官僚業務に一層力がこめられることになった。

ロッテグループの関係者は、「広報と対官僚業務などを強化するという基調は続けられていた」ものだとし、「今回は第2ロッテワールドを含んだ主要関連会社の広報と、対官僚業務を有機的に調整しようという次元」だと説明した。

ロッテ物産が推進しロッテ建設が施工する第2ロッテワールドにはロッテ百貨店をはじめ、ロッテマートやロッテハイマート、ロッテ免税店、アベニューエル、ロッテホテル、ロッテシネマ、ロッテホールなどが入店し、ロッテグループの主要系列社が大部分関与する事業だ。事実上、ロッテグループがこれまで培ってきた流通・建設・食品・観光の力量が集結するプロジェクトだが、これまでグループ内の関連会社間の有機的な協力や葛藤を調整するコントロールタワーが無く、対内・対外的に不通が少なくなかった。

今回のソ・ヂンセ社長の任命は、グループの広報総括の座を長く空けるのは難しいという緊迫感にも影響を及ぼすものと思われる。今年の初めからグループ政策本部コミュニケーション室で広報を担当していたチェ・ヂョンウォン副社長は、先月28日から病気休暇に入った状態だ。新設された対外協力団は、グループ政策本部内で広報と社会貢献(CSR)・ブランドマネジメントなどを担当していた既存のコミュニケーション室の業務と、グループの主要系列社の対外支援業務を統括することになる。
  • 毎日経済_キム・ヂュヨン記者/イ・ユヂン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-08-08 15:45:35




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