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サムスン電子、5年間で2500社にスマート工場を構築

韓国政府の「共生協力・同伴成長」に協力 

豆腐を利用してお菓子を作る中小企業「クーキア(Cookia)」社は、2016年の下半期のサムスン電子の援助を受けてスマート工場を構築した。材料投入装置やベルトコンベアなどの生産ラインを効率化し、品質を均一に保つことができずに発生した損失を減らした。これによって生産量は81%も増えており、不良は80%減少した。現場の技術革新と販路開拓でもサムスン電子の支援は続き、大型マートに入店することができた。そのおかげで昨年の売上高は2016年に比べて11億ウォンも増加し、従業員は11人も追加採用した。

サムスン電子は24日、ソウル市のCOEXで開催された「スマートビズエキスポ」に参加した100社のうちの一社の成功ストーリーだ。このイベントではスマート工場と製造・マーケティングなど、サムスン電子のノウハウを伝授された中小企業が製品と技術を展示し、取引先や投資家を発掘して販路を開拓する。

サムスン電子のスマート工場構築支援の恩恵を得る企業は今後5年間で2500社に、これまでの3年間よりも大きく拡大される。サムスン電子はこれとあわせて100億ウォンを投入して、中小企業の販路開拓を支援し、特許の開発、従業員の教育・コンサルティングなどを通じて持続可能な経営システムを構築することを支援するなど、生産から販売・管理まで「ワンストップ支援体系」を構築する。

尹富根(ユン・ブグン)サムスン電子副会長と洪鍾学(ホン・ヂョンハク)中小ベンチャー企業部長官、朴成澤(パク・ソンテク)中小企業中央会会長は24日、コエックスで「共生型スマート工場構築支援事業」の業務協約(MOU)を締結した。この協約にしたがって、サムスン電子と中小ベンチャー企業部は毎年100億ウォンずつ、5年間で計1000億ウォンを造成し、2500社の中小企業に対するスマート工場の構築支援事業を繰り広げる。サムスン電子は特に自社の専門人材を投入して製造現場の革新、環境安全性の向上、運用システムと自動化の構築など、スマート工場と関連したノウハウを伝授する計画だ。サムスン電子は今回の事業を通じて1万5000人の雇用が生まれると予想している。

今回のスマート工場支援策は8月の初め、サムスン電子が出した180兆ウォン規模の「経済活性化と雇用創出案」の実行措置だ。文在寅(ムン・ヂェイン)政府が提唱している「共生協力・同伴成長」に参加する方案であり、李在鎔(イ・ヂェヨン)サムスン電子副会長が2月の控訴審で執行猶予で釈放されて後、継続している「国民の信頼回復」の歩みの一つとして解釈される。

尹副会長は「今後の5年間で2500社にも及ぶ中小企業にスマート工場を構築し、青年たちが仕事をしたい企業が大きく増えるように積極的に支援する方針だ」と強調した。ホン長官は「サムスンのスマート工場相互協力の事例は、私たちの社会が共に成長できる転換点であり、特に中小企業の競争力向上に大きな助けになるだろう」と説明した。

サムスン電子は2015~2017年に製造・現場の専門家を投入し、1086社の中小企業に対して生産ラインの改善、現場技術革新などのノウハウを伝授し、スマート工場の構築を支援した。これによって該当する中小企業は、品質と生産性がそれぞれ54%と58%改善されたし、売上高と雇用はそれぞれ1兆9000億ウォンと4600人が増えたというのがサムスン電子の分析だ。今後5年間は支援を受けることができる企業を2500社まで増やし、雇用創出と景気活性化に寄与するというのがサムスン電子の戦略であるわけだ。

今年はスマート工場で効果を得ている製造業100社が参加した。会場ではクーキア社のキム・ミョンシン代表がユン・ブグン副会長に、「サムスンが支援してくれたおかげで大型マートに入店し、売上を増やして追加雇用も行った」とし、「海外進出も計画している」と述べた。ユン副会長は「海外に行く際は、生産能力などに比べて無理せず着実に増やしていくことが重要だ」と助言した。サムスン電子はこのほかに、△社員教育、△特許の開放、△優秀新技術の紹介などを通じて中小企業の持続可能な管理システムの構築を支援することにした。
  • 毎日経済_ソ・チャンドン記者/キム・ギュシク記者/チョン・ギョンウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-10-24 19:39:37




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