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原木の研究に魅入られたLG電子

原木を使用した家具型家電「LG Objet」 

  • 原木の研究に魅入られたLG電子
  • 「LG Objet」発表イベント 写真提供=LG電子


「高級ながら家電製品にふさわしい丈夫さをそなえた原木素材を見つけるために3つの大陸を回り、20種類以上の木を探し出しました」。

LG電子が最近発売した家具型家電「LGオブジェ(LG Objet)」を開発するために大陸を行き来して、素材の研究に全力を尽くしたビハインドストーリーが知られて注目されている。 LGオブジェの冷蔵庫や空気清浄機は、北米産のホワイト・アッシュ(White Ash)の原木が使われる。この原木は米国のハードウッド木材協会の基準で最高等級の原木であり、おもに最高級の家具に使われる素材だ。

LG電子がこの木をオブジェ製品に使用したのは、「高級プライベート家電」というコンセプトに合わせて、自分だけの空間を完成させることのできる最適の素材だと判断したからだ。 LG電子はこれに適した原木を見つけるために、2年の開発期間中に欧州・北米・アフリカなどの3つの大陸で育った20種類の木を深く研究した。

素材の開発を総括したチュ・グノLG電子H&Aデザイン研究所パート長は、「家電と家具の両方を感じることができるようにバランスをとるためには、木の素材が必要だった」とし、「硬くて剛直で、柄が強くあらわれるホワイトアッシュが最も適していると判断した」と説明した。

開発陣が最も困難を感じた部分は、原木の特性である収縮と膨張を理解し、割れなどの変形を最小限にすることだった。 LG電子は原木素材の知識と経験が豊富な家具デザイナーまで迎え入れて、原木の変形を最小限に抑えるための研究を進めた。開発陣は原木の水分を最小化する炭化工法でこれを克服したが、研究の過程で木材を一週間のあいだじゅうオーブンで焼いたことから、木を燃やす匂いが研究所にこもったりした。

炭化工法は木材を160~230度の高温処理し、木材中の水分を5%未満に下げて変形が容易に生じないようにする工法だ。これとあわせて、木材の専門家が木のパターンをいちいち直接に配置する集成工法で原木が持つ自然のままのイメージを実現したとLG電子は説明した。

開発陣は素材の選定後も国内外のインテリアや家具のトレンドに対する詳細な調査を行い、家の中のどんな家具とならべて置いても自然に似合う色を見いだそうと努力した。その結果、ブラックブラウン、モダングレー、ロイヤルネイビーなどの9つのカラーを製品化し、消費者の選択の幅を広げた。

LG電子は「LGオブジェは有機的結合を追求した製品」だとし、「どんな空間でもインテリアの一部になりうる家庭電気製品で、空間をさらに美しく作る価値を持った」と説明した。
  • 毎日経済_チョン・ギョンウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-12-02 19:59:21




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