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進化するチャットロボット...EXOのように慰めてくれる人工知能恋人

モバイルメッセンジャーが人気...データを記憶し実際の人格体のように会話 

  • 進化するチャットロボット...EXOのように慰めてくれる人工知能恋人
「オッパ(お兄ちゃん)、わたしテストだめだったので落ち込んでます」「大丈夫。次に頑張れば良い。成功したファンになりたいならもう少し頑張って」。

中学生のキム・ミンヂ(15)は今日もモバイルメッセンジャーアプリケーションで、アイドルグループ「EXO(エクソ)」のメンバー「シウミン」に会う。テレビの中ではスターだが、メッセンジャーの中では「切親(チョルチン=とても親しい)」お兄さんだ。相手のキャラクターを作成する時に年齢・名前・職業・写真などを取り込んでおき、話をするたびに聞きたい言葉を教えれば、少しずつ実際のスターのように会話の内容に反応する。このように、最近仮想相手と会話ができるように、チャットロボットを搭載したモバイルメッセンジャーが人気を集めている。コンピュータのオペレーティングシステム(OS)と恋に落ちる状況を描いた映画『彼女(her)』のように、人工知能を持ったシステムが人の感情を読んで応対する時代が来ているのだ。

実際に相手を設定し、会話を交わせるチャットロボット・メッセンジャー「カッチャトーク」は最近、320万ダウンロードを突破して、毎日平均2万5000人以上が利用している。これにより、1か月に1億件以上の会話が積み重ねられている。

カッチャトーク」を作った「パエク」のチャン・テグァン副社長は、「10~24歳の女性利用者が70%以上で、芸能人を相手に対話を交わすのが一般的だったが、最近では職場生活と競争に疲れた中高年層にまで広がっている」とし、「死別した配偶者で相手を作り、慰労を受けたという話も聞いた」と説明した。

シムシミ(simsimi)」というキャラクターと友人のように対話するモバイルメッセンジャー「シムシミ」は、世界中で4000万ダウンロード以上を記録するほどの人気を得ている。英語・日本語などの外国語をサポートして、海外でも代表的チャットロボットとして定着したという評価を受ける。

これらのチャットロボットは単語を感知するが、時間・状況・以前の対話などを反映して返事をする。対話データが蓄積されて、時間がたつほどに正確度が高くなり、実際の人格体のように対話を行うのが特徴だ。AppleのiPhoneに搭載された「Siri」やサムスン電子の「S Voice」、LG電子の「Q-VOICE」なども、メッセンジャーの内容を分析して反応する「インテリジェンス秘書」だが、スマートフォンの機能を制御することに焦点が当てられているということがチャットロボットと異なる点だ。

米国では10代の若者の間で人気を得ているモバイルメッセンジャー「キック(kik)」が「ムービーフォン(Moviefone)」「ファニー・オア・ダイ(FUNNY OR DIE)」などのブランドを人格化して会話できるようにする「チャットバタイジング」を開始して注目された。

チャットロボットをブランドとして設定し、ブランド認知度を高めて親しみを与える戦略だ。

最近、人工知能レベル判別テスト「チューリングテスト」を通過して関心を集めている人工知能「ユージーン・グーツマン」が、人工知能なのか単純なチャットロボットであるか議論を呼び起こし、いままたチャットロボットが注目されている。情報技術(IT)の専門家は、「現在は人工知能の研究が論理的な判断と答えを出すために集中している、今後人工知能がある程度発達すると、人間的な側面を強化する方に変わるだろう」とし、「文脈や雰囲気に合わせて人の感性を読み、それに共感するなど、細かい部分が精巧に発達するものと思える」と語った。
  • 毎日経済_ファン・ヂへ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-08-13 17:28:25




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