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LG・サムスン・斗山、ポスコが占有している燃料電池市場に挑戦

世界燃料電池市場の展望 

  • LG・サムスン・斗山、ポスコが占有している燃料電池市場に挑戦
ポスコエネルギーが90%以上を占有している燃料電池市場に我こそはという大企業が加わって、市場の版図も揺れるようだ。

エネルギー業界によると20日、「LGフュエルセルシステムズ(LG Fuel Cell Systems Inc.)」は2017年から発電用燃料電池を生産し、市場に出荷する予定だ。燃料電池は、水素を空気中の酸素と化学反応させて電気を作る次世代のエネルギー源で、用途に応じて △携帯機器用、△自動車用、△発電用に分けられる。このうちLGが開発する発電用燃料電池は、数百個のセルを連結して作られたコンテナボックスのサイズのモジュールで電力を生産し、建築物などに供給する用途に使われる。

LGは2012年、燃料電池市場に進出するために英ロールス・ロイス社の子会社「ロールス・ロイス・フュエル・セル・システムズ」の株式51%を4500万ドルで買収し、社名を「LGフュエルセルシステムズ」に変更した。主要株主はLGとLG電子、LG化学などだ。LGフュエルセルシステムズは、発電用燃料電池の源泉技術を保有する会社で、2017年を目標に燃料電池の商用化作業を行っている。

サムスンSDIは、自動車用水素燃料電池を開発していると伝えられた。

同社はまた、燃料電池車の核心部品であるMEA(Membrane Electrode Assembly/膜電極接合体)も研究している。第一毛織は米の「クリアエッジパワー(ClearEdge Power)」から燃料電池の供給を受け、国内に供給している。同社はこれまでGSパワー安養発電所と盆唐(プンダン)の韓国南東発電所などに発電用燃料電池を供給した。

斗山(トゥサン)は先月、建物用燃料電池の源泉技術を保有する米企業「クリアエッジ・パワー(ClearEdge Power)」を買収し、「斗山フュエルセルアメリカ」を発足させた。斗山は先立って先月10日、国内住宅用燃料電池メーカーである「フュエルセルパワー」の合併推進を決めた。フュエルセルパワーは高分子電解質燃料電池(PEMFC)関連の源泉技術を保有している。

朴容晩(パク・ヨンマン)斗山グループ会長は最近、毎日経済とのインタビューで「(斗山は)重工業中心の受注産業や建設機械・装置中心の装備事業に次いで3番目の成長動力を探している」とし、「燃料電池事業を含む新成長動力の候補事業分野をいくつか決めておき、4~5年程度の集中育成を試みた後に主力部門を決定する計画」だと語った。現在、国内の燃料電池市場はポスコエネルギーが90%を掌握している。2007年から燃料電池事業を開始したポスコエネルギーは、26ヶ所で146メガワットの供給実績を持つ、世界最大の燃料電池会社だ。2012年末、米企業「Fuel Cell Energy(FCE)」から燃料電池の核心部品であるセルの製造技術の移転契約を締結し、すべての製造工程の国産化に成功した。今年末には浦項燃料電池工場の中に、年産70メガワット規模のセル工場の稼動を開始する。

ポスコエネルギー側は、セルを直接生産すると全事業部門の垂直系列化(設計・製造・設置・メンテナンス)が完成すると説明した。現在、ポスコエネルギーは100キロワット・300キロワット・2.5メガワット製品を商品化して販売しており、次世代の燃料電池技術である固体酸化物燃料電池(SOFC)製品も研究開発を行っている。

政府は発電事業者に、総発電量の一定割合を再生可能エネルギーで供給するように義務付けた「再生可能エネルギー供給義務化制度(RPS)」にしたがって、韓国はこの割合を2013年の2.5%から2024年は10%まで高めなければならない。燃料電池は再生可能エネルギーに分類され、市場が拡大しており、建築物用の燃料電池はこの用途に使用されている。特に燃料電池は設置の制約が少なく、安定して電力を生産できるという利点があるため脚光を浴びている。

燃料電池市場では、2015年までに地域内の再生可能エネルギー拡大を推進する自治体と、RPSへ移行しなければならないRPS供給義務事業者などの需要が増えると予想される。

ソウル市は「原発ひとつ減らそう総合対策」として、230メガワット規模の燃料電池発電所の建設を推進している。2016年以降には年100メガワット以上の市場規模が形成されて発電単価が低くなり、燃料電池が分散電源として占める位置は確固としたものになると予想される。米エネルギー市場調査機関ナビガントリサーチによると、全世界の燃料電池市場は2018年の5兆1000億ウォンから、2023年には38兆6000億ウォンに達するものと予想される。昨年の市場規模は1兆8500億ウォンだった。

◆用語説明
・燃料電池は、水素を空気中の酸素と化学反応させて電気を発生させるエネルギー源。携帯機器用・自動車用・発電用に分けられる。発電用は発電所の稼働停止による停電に備える目的で、その必要性が増大している。
  • 毎日経済_イ・ホスン記者/チョン・スンファン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-08-21 17:28:16