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現代重工「生存のための」第一歩を踏み出す

波乱の中で株主総会終わる 

  • 現代重工「生存のための」第一歩を踏み出す
  • 31日、現代重工業の株主総会が開かれた蔚山大学体育館内部の壁が大きく壊れた中で、椅子などの什器が散らかっている。組合員はこの株主総会に進入して激しいデモを行った。 蔚山=ハン・ヂュヒョン記者



現代重工業の会社分割のための臨時株主総会は暴力事態と株主総会場の占拠など、労働組合の激しいデモの中で株主総会場を緊急変更するなど紆余曲折の末に終わった。これによって現代重工業は大宇造船海洋の買収のための最初の関門を通過した。

現代重工業は31日午前11時10分、蔚山大学に株主総会場を緊急変更して臨時株主総会を開催し、物的分割計画書の承認案件などを約10分で議決した。同社は現代重工業労組(金属労組現代重工業支部)が株主総会場である蔚山市東区のハンマウム会館を占拠したことから株主総会は困難だと判断し、この日の午前10時30分頃に会場を緊急変更した。

この日の株主総会では議決権株式全体の72.2%が参加し、分割計画書の承認案件は出席株式数の99.8%の圧倒的な賛成で通過した。先だって、現代重工業の2大株主である国民年金が賛成議決権を行使することを決定し、反対が確実だった自社株組合の持分は3.1%にとどまったことで無難な通過が予想される。

これにともなって、現代重工業は存続法人である中間持株会社の社名を韓国造船海洋に変えて、造船・特殊船・海洋プラント・エンジン機械事業を行う新設子会社の社名を現代重工業に変えて新たに出発することになった。韓国造船海洋が分割新設会社の株式100%を保有する物的分割方式で、韓国造船海洋は上場企業として残り、新設子会社である現代重工業は非上場法人となる。

韓国造船海洋と現代重工業の両社の分割登記日は来月3日だ。韓国造船海洋は同じ日に理事会を開き、権五甲(クォン・オガプ)現代重工業持株副会長を代表に選任する予定だ。韓永錫(ハン・ヨンソク)現代重工業社長はあいさつで、「物的分割は大宇造船との企業結合を通じて現代重工業の能力と価値を最大限に上げ、再跳躍するための決定」だとし、「大宇造船との企業結合を成功させるために最善を尽くし、これによって会社の成長と発展を導いて株主価値も最大化する」と述べた。

この日の株主総会では現代重工業の最高財務責任者(CFO)であるチョ・ヨンチョル副社長と中央技術院長のチュ・ウォンホ専務を韓国造船海洋の社内取締役に選任する案件も議決した。

この日の株主総会に対して労組は強く反発している。民主労総金属労組の法律員は「今回の株主総会は適法ではなかった。違法な株主総会で可決された案件もまた有効ではない」と述べた。現代重工業労組も「今回の株主総会は違法であり無効」だとし、株主総会無効訴訟の提起とともに来る3日、一日全面ストライキに入る計画だ。
  • 毎日経済_蔚山=ソ・デヒョン記者/ソウル=チョン・ギョンウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-06-01 11:07:15




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