韓・SK、香港でIPO投資が大当たり…ESRの香港上場


(株)SKのグローバル投資が香港で「ジャックポット」を決めた。崔泰源(チェ・テウォン)グループ会長の主導の下に推進してきたグローバル投資の成果が、本格的に可視化するとの見通しが出ている。

31日の関連業界と投資銀行(IB)業界などによると、中国系のグローバル物流会社であるESR(e-Shang Redwood Group)は、これまでの企業公開(IPO)の作業を終えて1日、香港証券取引所に上場する。 SKがESR株の11.51%を保有している大株主であるだけに、今回のIPOで企業価値が急騰するだろうという観測が提起される。

ESRの香港上場は、SKがこれまで進めてきたグローバル投資のうちで初のIPO事例だ。現在、ESRの企業価値は60億ドル(約6兆6000億ウォン)規模と推定される。 SKがESRに最初の投資を執行した2017年当時の企業価値(30億ドル/約3兆3000億ウォン)よりも2倍に成長した。

SKが保有している株式の価値も大きく上昇した。 SKは2017年と2018年の2度にわたって、ESRに4800億ウォンを投資した。業界では現在の企業価値60億ドルのうち、SKが保有している株式の価値は最大で7億5000万ドル(約8200億ウォン)になると見ている。現時点で株式を処分すると2400億ウォンの投資利益を得ると思われる。

IB業界の関係者は「グローバルな投資業界では平均収益率が10~20%の規模でも成功事例として挙げられる」とし、「今回の事例はグローバル投資の中でも指折りの成功事例になるだろう」と言う。関連業界ではSKがIPO後の市場の状況と企業価値の変化などを検討した後、保有株式の活用方案を決定するものと見ている。

2011年に設立された物流企業ESRは、筆頭株主である世界的なプライベートエクイティのウォーバーグ・ピンカス(Warburg Pincus)が経営権を所有している。全世界に約270ヶ所の物流センターを運営しており、アマゾンやアリババ、JDドットコムなどのグローバル顧客だけで200社あまりに達する。

ESRのIPOは上場前から関連業界で最大の関心事として挙げられた。ロイター通信などの主要な外信はESRに対して「公募規模を基準にして今年の香港IPOで最大魚の一つ」だと伝えた。アジア・太平洋地域の電子商取引市場が急速に成長しているだけでなく、近代化・専門化された物流インフラを備えたESRの競争力に対する期待感からとみられる。カナダ最大の年金基金の一つであるオンタリオ州地方公務員年金(OMERS)も、今回のIPOの投資者として参加することが分かった。

グローバル物流産業の成長可能性は、投資家から肯定的な評価を受けている。大韓地方行政共済会など国内の主要投資家らも、代替投資の次元でこの業界に注目してきた。このような雰囲気の中で、ESRの物流センター事業が先端情報通信技術(ICT)と結合することになれば、SKはさまざまな関連産業に投資分野を広げることができると思われる。

ESRも自分たちが保有している一部の物流センターをデータセンターに移行すると同時に、物流インフラをアップグレードするなど、ビジネスモデルの進化に焦点を当てている。 SKは今後、ESRとの共同投資を通じてコールドチェーン(冷凍物流システム)や物流技術(先進物流技術)などのスマート物流ソリューション分野に事業領域の拡大を検討する方針だ。

IPOが成功裡に仕上げされたならば、SKのグローバル投資もさらに速度を加える見通しだ。

IB業界の関係者は、「SKの買収・合併(M&A)戦略を見ると、よく言われる煙突産業のような伝統的な産業にはもはや注力しないと思われる」とし、「未来食(有望事業)につながるという判断が立てば、地域や産業の種類に関係なく投資・買収に乗り出す姿勢を見せている」と述べた。

実際に、SKはESRに投資する過程で内部の投資審議委員会や取締役会などの徹底した検証を経て、投資に乗り出したことが分かった。最近、国内のM&A市場を熱くしたアシアナ航空やウンジンコーウェイの買収戦ではSKが特別な動きを見せていないことも、このような内部の判断と無関係ではないという分析だ。

事実、SKは2017年から成長性が高いと判断されると、事業分野を問わず投資・買収を活発に進めてきた。 2017年、SKはESRを筆頭に米国のカーシェアリング会社トゥロ(TURO)と米国の天然ガス採集・加工業者ユーレカ(Eureka)社への投資を断行し、2018年にはマレーシアのグラブ(Grab/カーシェアリング)、米ブラゾス(Brazos/天然ガス採集・加工)、中国のワトソン(銅箔製造)などに投資した。 2018年にはESRに対する再投資を執行しただけでなく、米国医薬品原料メーカーのAMPAC(アンパック)社を買収した。今年の上半期にも米キネストラル(Kinestral Technologies/スマートグラス)とブルーレーサー(Blue Racer Midstream/天然ガス採集・加工)に投資するなど、グローバルな舞台に領域を広げている。
  • 毎日経済_チョン・ソクファン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-10-31 17:53:03