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LG電子、130億ドルの掃除機市場照準... IFAでコードゼロ掃除機展示

10年のR&Dでコードゼロ技術に結実...コードレス真空時代を開いた 

  • LG電子、130億ドルの掃除機市場照準... IFAでコードゼロ掃除機展示
  • ▲趙聖鎮(チョ・ソンヂン)LG電子HA事業本部社長(左)とパク・チェユ専務が「LGコードゼロ」を紹介している。
    [写真提供=LG電子]

「掃除機100年の歴史を書き換えました」。

英国ダイソン社がごみ袋を取り除いた真空掃除機で市場を蚕食してから15年ぶりに、LG電子がコードを取り除いた革新的なコードレス真空掃除機を抱えて登場した。高級掃除機の1等ブランド・ダイソンを負かそうと、年130億ドル規模の世界掃除機市場に出師の表を投じた。趙聖鎮(チョ・ソンヂン)LG電子ホームアプライアンス(HA)事業本部社長は27日、記者懇談会を開き「2000年代初頭からコードレス掃除機の研究を始め、10余年めに掃除機のすべての製品からコードを取り除いた」とし、「電話・コンピュータなどがコードを取り除いて新しい世界が開かれたように、コードレス掃除機も新しい経験が開かれるだろう」と明らかにした。チョ社長は、「ダイソンやミーレなど、ヨーロッパの高級ブランドと張り合っても十分に勝算がある」とし、「革新的な製品を出して新しい試みを行えば一等になれる市場」だと明らかにした。

洗濯機や冷蔵庫のように図体の大きな製品ではないので交替周期も相対的に短く、ブランドの乗換も容易だろうという予想だ。1901年に掃除機が発明されて以来、この100年間は基本的な清掃機能だけが改善されるのみで、コード掃除機レベルの性能でコードを完全に取り除いたのはこの製品が初めてだ。過去にもコードレス掃除機はあることはあったが、性能が段違いに低下するハンディ型掃除機のレベルだった。しかし、LG電子がこの日に発表したコードレス掃除機のラインナップ「コードゼロ」は、コード掃除機と同じレベルの吸引力の200ワットを達成した。これは5.5キログラムのボウリングのボールを吸い付けることができる程度の吸引力だ。

電力線がない機械でこれほどの吸引力を実現できたのは、モーターとバッテリー技術のおかげだった。まず、モーターの開発にはチョ社長が直接乗り出した。LG電子でモーターを彼ほどよく知っている人物はまれだ。真空掃除機はモーターでファンを回転させ、本体内部の気圧を真空近くまで下げて、内外の気圧差でほこりを吸い取る原理だ。このため、チョ社長はまずコードレス状態でファンを激しく回転させることができる「スマートインバータモータ」を考案した。

バッテリーはLG化学のバッテリー技術を借りてきた。これまでコードレス掃除機で使用されたニッケル水素電池の代わりに、電気自動車に使われる高出力リチウムイオン電池を掃除機に装着した。その結果、電力線掃除機と同じ吸引力で、一回の充電で最長40分間使える掃除機が誕生した。

実はコードレス掃除機は今年の初めに出荷する予定だった。しかし出荷のスケジュールが7ヶ月以上後退したのは、「名品を作らなければ、遅く始めた事業で勝てるわけがない」と見たチョ社長のこだわりだ。自宅に9台の掃除機を買っておき、直接使ってみながら開発の進捗状況を毎日取りまとめたほどだ。

LG電子は来月の5~10日(現地時間)、独・ベルリンで開かれるヨーロッパ最大の家電展示会「IFA 2014」で「コードゼロ」掃除機を展示し、ヨーロッパ製品と真っ向勝負するという戦略だ。これとともに、環境保護と省エネに敏感なヨーロッパの消費者を満足させるための高効率冷蔵庫・洗濯機などの戦略モデルも公開された。LG電子はビルトイン家電ブランドの「LGスタジオ」を米国市場に成功裏に参入させたことに続き、下半期には欧州市場にも投入する予定だ。
  • 毎日経済_ハン・エギョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-08-27 17:35:17




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