トップ > 数字経済 > 経済 > 2015年の外貨予算編成に見る企画財政部の為替見通し

2015年の外貨予算編成に見る企画財政部の為替見通し

政府は来年1ドル1050~1070ウォンと予測 vs 民間研はウォン高1000ウォンと分析 

  • 2015年の外貨予算編成に見る企画財政部の為替見通し
  • <表:機関ごとに食い違う対ドルのウォン価値展望>

政府は2015年予算を編成しつつ、来年のドル当たりウォンを1050~1070ウォンと見ていることが確認された。今年の平均ウォン・ドル為替レートが1042.8ウォン、最近では1010ウォン台半ばである点を勘案すれば、政府は来年ウォンの価値が下落するとにらんでいるわけだ。

28日、企画財政部と外交部などの政府部処によると、2015年に所要される外貨予算を組む過程で、ウォン歳出の基準となる来年の平均ウォン・ドル為替レートが1070ウォンで策定された。外交部など一部の部処は、海外公館での運用などを目的に外貨予算の策定を受けるが、ウォンで税金を取り立てる政府は来年の為替レートを勘案し、ウォンに換算した予算を与える。今年の外貨予算は合計41億2000万ドル(約4兆1800億ウォン)規模で、昨年の予算編成当時のドル当たり1120ウォンの為替レートを適用した。企画財政部の関係者は、「外貨予算を編成する基準として使われる来年の平均為替レートを、内部的に1070ウォンで策定して作業を進めている」と明らかにした。

外交部の関係者は、「企画財政部で外貨予算を策定し、ウォン・ドルの為替レートを1070ウォンと見て編成作業を行ったが、最近1050ウォン水準に下げるかもしれないという話を伝え聞いた」と説明した。

通常、政府は翌年の外貨予算を編成するときに、最近3ヶ月の平均為替レートを機械的に適用してきたと伝えられた。しかし来年の予算編成過程では、最新の3ヶ月間ドル当たりウォンの値(1021.5ウォン)より30~50ウォンほど低い基準を適用したことは、ウォン高基調が来年にはかなり安定化するという政府の見通しがあるという分析だ。

輸出企業と民間研究所の来年の為替の見通しはちぐはぐだ。来年から米国が金利を上げて全世界のドルを吸いとり、ウォンが低下するだろうと見る観点と、世界的な景気はダブルディップ様相に突き進み、先進国の量的緩和が強化されて韓国の不況型経常収支黒字は持続し、ウォンはドルあたり1000ウォン台より上がるという観点が対立している。

民間経済研究所の関係者は、「企画財政部が内部的に来年の為替レートを1050ウォン以上に見ているなら、企業と市場予想より高いレベル(ウォンの下落)とにらむわけ」だとし、「外国為替市場の最大のプレーヤーとして為替政策を遂行する政府の為替レートの見通しは、見通しそれ以上の影響力がある」と説明した。
  • 毎日経済_キム・ギヂョン記者/チョン・ボムヂュ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-08-28 17:33:26




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア