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ライム資産運用、損失1兆…詐欺投資の疑い

新韓金融投資と共謀 

  • ライム資産運用、損失1兆…詐欺投資の疑い
  • ライム資産運用の損失規模


ライム資産運用(LIME Asset Management)の買戻し中断事態は被害金額のみで1兆ウォンに達する、詐欺投資であったことが明らかになった。

特にファンドが不良に続くやいなや主要ベンダーだった新韓金融投資と共謀し、これを隠蔽して投資家をだましたことが分かった。市場では企業の創業・成長・回収の生態系に資金源としてあげられたベンチャーキャピタルである私募ファンドが、ライム事件で汚れたことで、ともすれば資本市場に対する信頼の危機に続くのではないかと心配している。

14日の金融委員会と金融監督院そしてライム資産運用によると、ライム資産運用の3つの買戻し中断ファンドは、最大1兆ウォン(帳簿価額基準・昨年10月との比較)の資産価値の下落が予告された。

まずライム資産運用「プルートFI D-1号」の原資産の予想回収率の範囲は50~68%で、「テティス2号ファンド」の原資産予想回収率の範囲は58~79%だった。プルートFI D-1号の帳簿価額は1兆2337億ウォンで、テティス2号の帳簿価額は2931億ウォンである点を勘案すると、両方のファンドの帳簿価額の合計1兆5268億ウォンは、最悪の場合は8914億ウォン(損失額6354億ウォン)に減ることになる。またライム資産運用は、貿易金融構造化ファンドに盛り込まれた「北米IIGファンド」が公式清算段階に突入したことで1億ドルの元本削減が発生したと発表した。このことから、2436億ウォン規模のプルートTFファンドも1200億ウォン程度の損失を反映し、ファンドの基準価格は50%下落している。ファンドの基準価格の下落を反映した3つのファンドの純資産は、昨年10月末の時点の帳簿価額に比べて1兆ウォンほど低くなる。特に総収入スワップ契約にレバレッジを提供した証券会社がファンドの純資産の順位を持っているので、472億ウォン規模のAIスターファンドのような場合には、投資家が全額損失をこうむることになると予想される。

金融監督院によると、ライム資産運用は主要ベンダーであった新韓金融投資と詐欺に近い投資を断行してきたことが分かった。高収益のために不透明な資産に投資し、投資不良が発生するとこれを積極的に隠蔽する方法で継続的に投資を誘致してきたものだ。この過程で追加の収益のためにレバレッジを活用しながら、損失は倍に増えた。最高投資責任者であるイ・ジョンピル前副社長は、ライムのずさんな内部統制で数年のあいだ違法な投資を継続したことが分かった。

この日の金融委はライム資産運用事態の再発を防止するために、市場参加者の規律強化と投資家保護策を打ち出した。ベンチャーキャピタルの供給という私募ファンド本来の純粋機能を犠牲にすることないように運用の自律性を確保しながらも、相互監視と牽制を通じてリスク管理機能を強化するという布石だ。
  • 毎日経済_キム・ジェリム記者/チン・ヨンテ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-02-14 20:08:47




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