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韓国輸出の主力、半導体に「コロナの恐怖」


  • 韓国輸出の主力、半導体に「コロナの恐怖」
  • (左)フィラデルフィア指数の変化と、(右)で買いモバイルDRA市場占有率


全世界に広がっている「コロナ19」の影響で、世界の半導体業界の状況にも黒い影が落ちている。世界の半導体産業景気を示すフィラデルフィア半導体指数(SOX)は、いわゆる「C(コロナ)の恐怖」で調整局面に突入した。中国で始まったコロナ19が急速に広がり、グローバルな情報通信技術(ICT)産業の半導体需要を萎縮させる可能性が提起された影響だ。

当初、メモリー半導体業況は第5世代(5G)移動通信の普及拡散とクラウドサーバに対する投資の拡大などによる需要増加で、今年の初めには回復する可能性が高いと予想されていた。

しかし中国発のウイルスという新しい悪材料に直面し、不確実性が高まっているという分析だ。 27日の外信とグローバルな半導体業界などによると、ニューヨーク証券取引所のフィラデルフィア半導体指数は今週に入って急落を繰り返した。この時期、韓国とヨーロッパなどでコロナ19の確定者が急増し、米国疾病管理予防センター(CCD)はコロナ19の米国地域社会への拡散可能性を警告し、「世界大流行(パンデミック)」の可能性もあるとした。

グローバルな主要半導体メーカーの株価推移を反映するフィラデルフィア半導体指数は、世界の半導体景気の尺度として評価される。特に今月19日(現地時間)に高点を記録して4日間で高点との比較で12%ほど急落した。4日間の下げ幅では、金融危機以降で最大だ。 26日に小幅で反発したが、コロナ19は世界的な大流行・長期化の局面に入ることがありうるという懸念が相変わらずで、さらに下落する可能性も残っている。回復局面にあったメモリー半導体価格にも関心が集まる。 DRAMの固定取引価格は1月末に2.84ドルに、2018年12月以来で13カ月ぶりに上昇に転じた。メモリ需要の減少が価格下落につながる可能性があるという懸念が出ている。

産業界の一部では、コロナ19の影響で短期の需要減少は避けられないだろうが、長期的には半導体メーカーの低い在庫水準と需要の上昇傾向を考慮すると、業況回復に重みを置いている。

しかし半導体業界で最も懸念されるシナリオは、コロナ19の大流行と長期化局面だ。長期化局面では、全く別の次元の不確実性にみまわれるかもしれないというのが現場の懸念だ。

半導体業界の関係者は、「(長期化シナリオでは、)需要サイドでは携帯電話やPCの需要はとうぜん減るしかなく、改善しているサーバー市場にも影響を与えることがありうる」とし、「供給サイドでも不確実性が継続し、半導体産業のバリューチェーンに問題が生じた場合、生産にも支障が発生しないと保証することは難しい」と語った。また別の業界関係者は、「グローバルな大流行の発生時は景気後退は当然で、回復を期待していた企業の業績回復も遠くなる」と憂慮した。

国内半導体ビッグ2(サムスン電子、SKハイニックス)は状況を注視している。当初、今年にDRAMとNAND型フラッシュメモリのビットグロス(ビット単位に換算した量の増加率)の10~20%台の成長を予想し、上半期の業況期待感を高めた。特に世界の半導体需要の半分以上を占めているサムスン電子とSKハイニックスは、主要顧客である中国市場の需要不振の可能性にも備えている。

現在、サムスン電子とSKハイニックスは中国と韓国の主要半導体工場(ファブ)を正常に稼動している。万一でファブ勤務者の中に確定者が発生しても、工場の稼動が中断する可能性は極めて希薄だというのが業界の大半の意見だ。空気がトップダウン方式で流れ、1分に1回以上の空気が循環されて「陰圧病室」レベルの環境である半導体ファブのクリーンルームの環境上、内部でウイルスが伝播する可能性そのものが低いということだ。
  • 毎日経済_ファン・スンミン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-02-27 17:43:56




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