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サムスン…ベトナム政府に「入国特例」要請

「700人の入国制限を解放してほしい」 

  • サムスン…ベトナム政府に「入国特例」要請
  • サムスン電子のベトナム生産拠点


サムスンディスプレイは、スマートフォン用パネルの生産支障を防ぐために、技術者など700人あまりに「入国制限措置」を例外適用して欲しいとベトナム政府に要請した。現地の韓国大使館がこの事案に対する解決策を見つけるために東奔西走しており、サムスン以外の企業の生産拠点などでも起こりうる問題を解決するための動きも進んでいると思われる。

9日の電子業界の関係者によると、サムスンディスプレイはベトナムのバクニン省政府に設計の専門家と協力社の従業員など、700人あまりに対して入国制限の例外を適用してほしいと要請した。ベトナムは先月29日から「コロナ19」などを理由に、韓国人に対するノービザ入国を一時的に不許可にしており、新規労働ビザの発給を事実上中断したことが分かった。

また韓国を訪問した後に入国する者に対しては、2週間の施設隔離措置を取っている。サムスンディスプレイはバクニン省で2014年からスマートフォン用パネルモジュールなどを生産し、サムスン電子の現地スマートフォン工場などに供給している。韓国で製造したフレキシブル有機発光ダイオード(OLED)パネルをベトナムに持っていった後、そこで回路などをとり付ける後工程を経てモジュールとして作成し、これを供給する方式だ。特に最近ではOLEDモジュール工場を増築していることが分かった。

電子業界の関係者は、「サムスンディスプレイのバクニン工場では、最近発売されたギャラクシーS20とZフリップの生産に必要なOLEDパネルの生産を滞りなく製造するだけでなく、次世代製品の生産も準備する必要があり、そのために設計担当者と協力社の関係者などが大挙参加して、生産ラインの点検・改善作業などを進めなければならない」とし、「ビザ発給と14日の隔離などの問題で技術者の入国が遅延した場合には、設備改造なども遅れるしかない」と説明した。

サムスンディスプレイのバクニン工場で生産に支障が生じた場合、これはサムスン電子の現地スマートフォンの生産にも影響を与えることがありうる。サムスン電子はベトナムのバクニン省とタイグエン省にスマートフォンの生産ラインを置いており、年間に1億5000万台を製造している。これはサムスン電子の年間生産量の約半分を占めている。特にサムスン電子の慶北亀尾事業場で「コロナ19」の確定者が相次いで発生し、この工場でのプレミアムフォンの生産の一部をベトナム工場に割り当てる計画であり、有機パネルの需給はさらに重要だ。

ベトナムの現地ではサムスンディスプレイの700人あまりをはじめ、サムスン側から入国制限の例外を要求された技術者などは計1000人に達するという話も出ている。このことから、サムスン電子が数百人レベルの入国要請を行った可能性が提起される。

韓国企業の従業員に対する入国制限の問題を解決するために、現地の韓国大使館もすばやく動いている。パク・ノワン駐ベトナム大使は先週、ハノイで現地メディアの記者らと会って、サムスンディスプレイのエンジニア数百人がベトナムに迅速に入国しなければならないと訴えた。

韓国大使館はベトナム側に現実的な選択肢として、「技術者700人が事前にコロナ19の陰性判定を盛り込んだ韓国医療機関の診断書を持ってベトナムに入国する場合は、2週間の施設隔離措置を例外にして欲しい」と提示し泣訴している。

ベトナムのメディアは、「世界最大のスマートフォンメーカーであるサムスンはベトナム最大の外国投資企業であり、約16万人(サムスン電子が9万人など)を採用している」として、自国政府の決定を注目している。サムスン現地法人の輸出額はベトナム輸出額全体の20%ほどを占めるほど比重が大きい。

パク大使は9日午後、毎日経済新聞との電話通話で、「両国の関係と企業協力の重要性を踏まえ現在、ベトナム政府は最善の互恵措置を取っている」とし、「またわが国の企業の専門人材がベトナム工場に投入され、スムーズに可動できるように先制的に努力している」と強調した。
  • 毎日経済_キム・ギュシク記者/イ・ジェチョル記者/チョン・ギョンウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-03-10 06:13:07