トップ > 数字経済 > 企業 > ベトナム政府、韓国人技術者「隔離なし」受け入れ…186人

ベトナム政府、韓国人技術者「隔離なし」受け入れ…186人

LGディスプレイも検討中 

  • ベトナム政府、韓国人技術者「隔離なし」受け入れ…186人

サムスンディスプレイと協力社の従業員186人は、ベトナム政府のコロナ19拡散防止のための入国規制「14日隔離措置」を猶予されて現地に入国し、工場の点検と改編や増設作業などに突入した。スマートフォン・パネルなどで「現地の生産活動に支障をきたしてはならない」という韓国政府とサムスンの要求を、ベトナム政府が熟考を経て受け入れたわけだ。

当初、サムスンディスプレイはスマートフォン用パネル生産の支障を防ぐために、自社と協力社の技術者700人に対して入国規制の除外を要請したが、これらのうちの一部が今回入国したことで、残りの従業員にもベトナム政府が積極的決定を下すだろうという期待が出てくる。またLGディスプレイなど、現地で大規模な生産団地を運営している他の韓国企業にも、ベトナム政府は一部猶予措置を検討しているという分析が出てきており、企業の海外運営はひと息つけるのではないかという期待が高まっている。

ベトナム駐在韓国大使館と電子業界によると13日、サムスンディスプレイと協力社のエンジニア186人を乗せたアシアナ航空のチャーター機が仁川国際空港を出発し、午後3時頃にベトナム北部クアンニン省のヴァンドン国際空港に到着した。ヴァンドン国際空港はベトナム当局が韓国発旅客機が着陸するように指定した場所で、ハノイから車で3時間ほどかかる。

この日に入国した186人のうちでサムスンディスプレイの従業員は80人で、残りは生産ラインの増設作業などを一緒に行う協力社の従業員だ。彼らはバクニン省に所在するサムスンディスプレイの工場では他の現地スタッフとは分離されたままで、スマートフォンに搭載される「フレキシブル有機発光ダイオード(OLED)モジュール」の生産ラインの点検・改造・増設作業を行う予定だ。これらの人材は、特に工場の近くの別途の宿泊施設に滞在し、部外者との接触を徹底的に遮断する計画だ。ベトナム当局は現地人材との「接触遮断」などの準備状況を点検した後、「コロナ19」に対する防疫の要件を満たしたことを見て「14日隔離措置」の例外を認めたことが分かった。

ベトナムは先月29日から韓国人に対するノービザ入国を一時的に不許可にしており、新規労働ビザの発給を事実上は中断したことが分かった。また韓国を訪問した後に入国する人々には、2週間の施設隔離措置を取っている。先だって毎日経済新聞は、サムスンディスプレイがスマートフォン用パネル生産の支障を防ぐために、設計専門家をはじめとする技術者700人に対して「入国制限措置」例外の適用をバクニン省政府など要請し、現地の韓国大使館などがこれ成功させるために力を貸していると報道した。

入国規制で現地生産に支障を来たすことがありうるという懸念が出てくるやいなや、文在寅(ムン・ヂェイン)大統領は10日に政府が確保している外交チャンネルを駆使して、韓国企業の海外出張に支障が発生しないように支援するように指示した。

ベトナムの現地では、LGディスプレイの出張者に対する入国規制の例外適用も一部検討されていると伝えられる。 LGディスプレイは、ベトナムのハイフォンから大型・中小型OLEDモジュールなどを製造している。

一方でこの日の航空業界によると、アシアナ航空はベトナムと台湾の一部路線の運航を一時的に再開することにした。一時的だが、フェリー運航で韓国から乗客なしの飛行機をホーチミンに送り、ホーチミンで足止めされた乗客を乗せてくる方式で運営する。
  • 毎日経済_キム・ギュシク記者/イ・ジェチョル記者/ファン・スンミン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-03-13 17:36:46




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア