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「コロナ」でもサムスンとハイニックス…「超格差」


  • 「コロナ」でもサムスンとハイニックス…「超格差」
  • メモリ半導体現物価格の推移


「コロナ19」が世界に広がっている中で、世界的なメモリー半導体の二大企業のサムスン電子とSKハイニックスの「超格差」戦略が光を放っている。コロナ19で競合他社が生産に一部支障をきたしている状況でも、メモリの生産ラインをフル稼働し、市場支配力をさらに強固にしている。しかし、コロナ19の「パンデミック(世界大流行)」の宣言で世界経済の不確実性が増しているだけに、事態の長期化に徹底的に備えなければならないだろうという声が出ている。

13日の業界によると、サムスン電子とSKハイニックスの中国内のメモリー半導体工場は、1~2月にフル稼働が行われたと把握される。

サムスン電子は中国の西安市と無錫市などに工場を置いており、SKハイニックスも無錫にDRAM生産ラインを置いている。技術研究機関の英オムディア(Omdia)誌も最近、中国のサムスン電子とSKハイニックスの半導体製造工場は高い稼働率を維持しつつ、正常に稼動していると伝えた。このことは、DRAMでは3位でNANDフラッシュでは4位のメーカーで、半導体「ビッグ3」のひとつである米マイクロン社が中国内工場の稼動中断でしばらくのあいだ供給に支障をきたしたことと対照的だ。

一部では、コロナ19の影響で中国導体は少なくない打撃を被ったものと見ている。中国の「半導体崛起」の象徴である長江メモリテクノロジー(YMTC)の本社と工場がまさに武漢にある。メモリー半導体の設備は高度に自動化されており、コロナ19の影響をほとんど受けないが、その中でもサムスン電子とSKハイニックスの工程高度化レベルが競合他社よりも優れているという評価だ。

コロナ19事態でスマートフォンやPCなどの半導体が使用される情報技術(IT)機器の需要が打撃を受けているが、ゲーム業界と在宅勤務などが注目を受けつつ、クラウド産業は逆に拡大する兆しを見せている。国際格付け会社のフィッチは最近の報告書で、「北米と中国でゲームやオンライン活動が爆発的に増加しており、データセンターが拡大し続けており、これによってサーバー製造業者のメモリー半導体需要も増えている」と説明した。

しかし半導体業界では緊張の紐を解いてはいけないという雰囲気が広がっている。

最も懸念されるシナリオは、コロナ19事態の長期化だ。長期化局面では全く異なる次元の不確実性に出会うことが起こりうるというのが現場の懸念だ。このようなことから、各企業はコロナ19対応の資源を投入することになり、新規投資が萎縮する可能性も大きくなる。業界関係者は、「コロナ19で不況や停滞が来れば、半導体は堅固だろうという保証はない」とし、「半導体はけっきょく世界経済と産業の成長に応じて動く産業だからだ」と語った。
  • 毎日経済_チョン・ギョンウン記者/ファン・スンミン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-03-13 19:32:49




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