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韓国、初の「ゼロ金利」時代に…韓銀、金利引き下げ


  • 韓国、初の「ゼロ金利」時代に…韓銀、金利引き下げ

「コロナ19」ショックで韓国銀行が12年ぶりに臨時金融通貨委員会を開き、基準金利を過去最低の0.75%に引き下げた。世界の主要国が大々的な「緩和」に乗り出したなかで、コロナ19ショックに対応するためにグローバルな協調に合流したわけだ。

16日、韓国銀行は臨時の金融通貨委員会を開き、基準金利を1.25%から0.75%に0.5%ポイント引き下げた。景気の墜落で昨年7月と10月に相次いで金利を下げた韓銀が、全方位に拡散しているコロナ19ショックで、歴代最低の金利という、「行ったことのない道」に進入することになったものだ。

物価上昇率を考慮すると、実質的に「ゼロ金利」時代に入ったという分析が多い。今回の臨時金融通貨委員会は、金融危機が襲った2008年10月に続いて12年ぶりだ。歴代では米国の「9・11事態」(2001年)とで3回目として記録された。次回の定例金融通貨委員会は、当初は来月9日に予定されていた。

李柱烈(イ・ヂュヨル)韓銀総裁は、「先月以降はコロナ19が世界に拡散し、世界的な景気減速に対する懸念が深刻化し、金融市場の変動性が増大した」とし、「金融市場の変動性を緩和し、成長と物価に対する波及を減らす必要があって金利を引き下げた」と語った。

韓国銀行はこの他に、先立って限度を25兆ウォンから30兆ウォンに増額した金融仲介支援ローンの金利を、年0.50~0.75%から年0.25%に引き下げることにした。また韓銀の公開市場操作の対象の証券に銀行債までを含め、流動性の供給に乗り出すことにした。

この日、日本銀行も当初は18~19日に予定された金融政策決定会合を16日に繰り上げ開き、追加の量的緩和を決定した。現在の金利(短期-0.1%)をそのまま維持するものの、上場投資信託(ETF)の買い入れ限度をこれまでの6兆円(約68兆ウォン)から12兆円(約137兆7000億ウォン)に増やした。

これに先立って15日(現地時間)、米国の中央銀行である連邦準備制度(FRBは)は連邦公開市場委員会(FOMC)の臨時会議を開き、基準金利を「ゼロ」レベルに電撃的に引き下げた。なんと1%ポイントを一気に下げて、これまでの1.00%~1.25%からひといきに0~0.25%に落としたものだ。これは去る3日、FRBが基準金利を1.50~1.75%から1.00~1.25%に0.5%ポイント下げたために続く後続措置であり、17~18日のFOMC定例会を控えて電撃的に行われたものだ。

これによってFRBは今月に入って、基準金利を何と1.5%ポイント下げた。これによって米国の基準金利は、2015年12月以前の水準である「ゼロ金利」に戻った。 FRBは世界金融危機当時の2008年12月に基準金利を0.00~0.25%に引き下げたが、2015年12月までの約7年のあいだ維持した。

FRBはこのように、2008年の金融危機に導入した「ゼロ金利」政策と、長期に流動性を大量に供給する量的緩和(QE)プログラムを一緒に再稼働した。国債5000億ドルと住宅抵当証券(MBS)2000億ドルなどを買い入れて、市場に7000億ドル規模の流動性を供給することにしたものだ。また米FRBは欧州中央銀行(ECB)、イングランド銀行、日本銀行、カナダ中央銀行、スイス中央銀行もスワップ金利を0.25%ポイント引き下げることにしたと発表した。これは基軸通貨であるドルの流動性を確保するための措置だ。
  • 毎日経済_ニューヨーク=チャン・ヨンスン特派員/東京=チョン・ウク特派員/ソウル=イム・ソンヒョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-03-16 18:20:01




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