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ロッテショッピング、信用評価の撤回要求…「格下げ危機」で


国際格付け会社のムーディーズは18日、ロッテショッピングに対する信用格付けを撤回したと明らかにした。信用格付けの引き下げ調整は実績低下が予想されるときに行われるが、信用格付けの撤回は該当の企業が直接撤回を要求すると行われる。

これまでムーディーズはロッテショッピングに対する信用格付けを、投機等級直前の「Baa3」を付けていた。またムーディーズは先月、ロッテショッピングの信用格付け見通しを「安定」から「否定的」に下方修正して格下げを予告した。

この日、ロッテショッピングの株価は前日比で5.91%下落した7万ウォンで場を終えた。史上最低価だ。ムーディーズのユ・ワンフィ先任研究員は当時、「ロッテショッピングの負債比率が昨年は大幅に悪化したことに続き、今後1~2年の間は高いレベルに留まるだろうという予想を反映したもの」だとし、「ロッテショッピングが計画する構造調整で、今後2~3年ににわたって収益性が改善されることがありえるが、不確実性と移行リスクが存在する」と語った。

ロッテショッピングの関係者はこの日、「今後はドル表示で社債を発行する計画がなく、ムーディーズに格付けの撤回を要求した」と語った。

しかしロッテショッピングは資金調達の計画がないことから、信用格付けを撤回しただけではないだろうという分析が支配的だ。ロッテショッピングがこれまで受けていたBaa3評価は、投機等級のすぐ上の評価だ。近いうちにロッテショッピングは投機等級に調整される可能性が高い状況だった。

27日のロッテショッピングの定期株主総会を控え、悪材料を解消する必要があった。国民年金は最近、ロッテショッピングの株式保有目的を、単純投資から一般投資に転換した。国民年金はロッテショッピングの株式6.10%を保有している。ロッテショッピングの株価はこの一ヶ月間で35.9%暴落した。

問題はロッテショッピングの実績は当分の間改善されることは難しいということだ。「コロナ19」事態によって流通業界全体が、今後1~2年の間は実績改善が難しいだろうと格付け会社は見込んでいる。先月、ムーディーズはEマートに対する信用格付けを投機等級に該当する「Ba1」に降格した。また、ムーディーズはEマートの信用格付け見通しを「否定的」にして、さらなる降格を予告した状態だ。ユ・ワンフィ研究員は、「Eマートはコア事業である大型マートで困難が続く中で、高レベルの投資が継続されている」と語った。
  • 毎日経済_キムギュシク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-03-18 21:33:06




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