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サムスン電子「コロナでも今年の半導体需要は伸びる」

株主総会で自信を見せる 

  • サムスン電子「コロナでも今年の半導体需要は伸びる」

  • 18日に京畿道水原コンベンションセンターで開かれたサムスン電子の株主総会は、コロナ19の余波と電子投票の導入で閑散としたようすを見せている。 [写真提供=サムスン電子]



サムスン電子の半導体・ディスプレイ事業部であるデバイスソリューション(DS)部門を統括する金奇南(キム・ギナム)サムスン電子代表取締役(副会長)は、コロナ19などの不確実性の拡大の中でも今年の半導体需要の増加を予想して、新成長分野を中心とした市場の主導権確保に自信感を見せた。

サムスン電子は18日、京畿道水原市の水原コンベンションセンターでキム・ギナム副会長と高東真(コ・ドンヂン)IT・モバイル(IM)部門社長、金炫奭(キム・ヒョンソク)家電(CE)部門社長などの主要な経営陣が参加したなかで、第51回定期株主総会を開催した。この日の株主総会では議案の上程に先立って、キム・ギナム副会長をはじめ、コ・ドンジン、キム・ヒョンソク両部門社長が事業部門別の経営の現状について説明し、株主の質問に答えた。キム・ギナム副会長は、「今年はコロナ19などで、対外不確実性が常に存在することが予想される」と言いながらも、「どのような環境の変化にも未来をリードするために、人工知能(AI)専用半導体とフォルダブルフォンなどの継続する技術革新に加え、システム半導体と量子ドット(QD)ディスプレイのような将来の成長基盤技術への投資を通じてビジネスの機会を先取りする」と明らかにした。

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キム・ギナム副会長(写真)は今年の新成長分野を中心に、半導体の需要が成長するだろうと予想した。同氏は「AIと車両用半導体産業の成長、データセンター企業の投資増大、第5世代(5G)ネットワークの本格的な普及など、新成長分野の半導体に対する需要が成長するだろう」と述べた。特に主力のメモリー半導体事業は、プロセス転換中心の投資で制限的な供給環境が予想され、前年対比での市場は安定するだろうと強調した。サムスン電子はメモリ市場をリードするために、第4世代の10ナノ級DRAMと第7世代のV NAND型メモリの開発で技術格差の拡大に注力し、高帯域幅メモリ(HBM)などの差別化された製品の開発を通じて、新たな成長市場で主導権を確保する方針だ。

また、非メモリ半導体分野の育成計画の核心であるファウンドリ(半導体受託生産)は、5ナノプロセス製品の量産と4ナノおよび3ナノプロセスの適時の開発など、超マイクロプロセスでのリーダーシップを継続して強化していくという構想だ。キム副会長は株主総会で、ファウンドリで世界1位の企業である台湾TSMCに対する追撃戦略を問う株主に、「現在は格差のあることは事実だが、サムスン電子のファウンドリは台湾の大企業(TSMC)に比べて絶対に遅れておらず、実際に最近は多くの顧客が当方に来ている」とし、「尖端プロセスのリーダーシップでファウンドリ事業をいっそう発展させる」と答えた。続いて同氏は、「サムスン電子は今年を再跳躍の足場の元年として、コスト競争力を確保しつつ超格差技術を拡大し、真のグローバル1位に向かって進んでいきたい」と強調した。

この日の株主総会では、ハン・ジョンヒ映像ディスプレイ事業部長(社長)とチェ・ユンホ経営支援室長(社長)に対する社内取締役新規選任案件が原案通り可決された。

サムスン電子は、額面分割以来で初めて開催した昨年の株主総会は1500人に達する少数株主が大挙押し寄せて混乱をもたらした状況を勘案し、今年は歴代で初めて、会社とは無関係の外部の場所で株主総会を開いた。特にコロナ19の拡散中に開かれる大規模な行事であるだけに、会場側には緊張感が流れた。サムスン電子は今年は1500席規模で会場を構成し、株主確認のデスクを5卓から17卓に大幅に増やした。しかし今年の株主総会はコロナ19の余波と電子投票の導入の影響で、参加した株主は400人あまりに過ぎなかった。
  • 毎日経済_チョン・ギョンウン記者/ファン・スンミン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-03-18 20:41:12




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