トップ > 数字経済 > 企業 > BigHitエンターに「暗雲」…BTSのワールドツアー「視界ゼロ」

BigHitエンターに「暗雲」…BTSのワールドツアー「視界ゼロ」


  • BigHitエンターに「暗雲」…BTSのワールドツアー「視界ゼロ」

  • 不確実性に陥った防弾少年団のワールドツアーのスケジュール。



今年、上場を控えたBig Hitエンターテインメントが「コロナ19」に足首をつままれた。ワールドスターBTS(防弾少年団)の海外ツアー日程に、不確実性が大きくなったためだ。 Kポップ第一の市場である米国と日本での公演に支障が生じた場合、BIGHITエンターの売上げにマイナスの影響は避けられない見通しだ。昨年、防弾少年団のワールドツアーは1986億ウォンの売上げを記録したほど、Big Hitエンターの代表的な「親孝行」事業で知られている。

米国公演の延期可能性は現実化する雰囲気だ。米国のコロナ19確定者数が3000人を突破し、保健当局から集まることそのののを自制してほしいと要請した状況だ。米国疾病管理予防センター(CDC)が今後8週間のあいだに開かれるイベントのキャンセルや延期を勧告しており、トランプ大統領も来る7~8月までは10人以上の集まりを自制するように要請した。

防弾少年団の米国ツアー初公演が行われるカリフォルニア州サンタクララ市の「リーバイススタジアム」はコロナ19の拡散を理由に、13日からドアを閉めた。会場側は「コロナ19の拡散を防ぐため、13日から追加で通知があるまで運営を中断する」と述べた。Big Hitエンターは「現在はまだ確定した事項はない。変動があればお知らせする」とした。

防弾少年団は4月25~26日の両日公演を皮切りに、6月初めまでに米国の8つの地域で公演を計画している。上半期に計画した公演のみで18回に達する。しかし現在、米国全体がコロナ19の影響圏に入っており、開催するかどうかは不透明だ。

欧州の状況も急速に悪化している。今年7月に予定された欧州ツアーの前売り日付の延期を決定した。欧州公演を主管するライブネーションの英国とスペインの支社は17日(現地時間)、「最近の状況のためにマップ・オブ・ザ・ソウル ツアー欧州のチケット前売り日程を調整する」と、ソーシャルメディアを通じて明らかにした。公式ファンクラブ「ARMY」対象の先行前売り(18日)は29日に、一般観客の前売り(20日)は5月1日にそれぞれ延期された。防弾少年団は7月から英国のロンドン、蘭ロッテルダム、独ベルリン、西バルセロナの4つの都市で公演する予定だ。欧州全体でのコロナ19の拡散速度が速いだけに、ワールドツアーを開催するかどうかも不透明だ。

Kポップの第二の市場である日本の状況も、安心できないのは同じだ。

防弾少年団日本ツアーは6月末の福岡公演を皮切りに10回が予定されており、時間的な余裕はある状況だ。しかし、7月の東京オリンピックの中止話までが出ている状況で、公演延期の可能性を排除することはできない。

今年に上場を控えたBig Hitエンターとしては、ワールドツアーの延期は悪材料中の悪材料だ。昨年、Big Hitエンターは売上げ5879億ウォンのうちの3分の1ほどを防弾少年団のワールドツアー(1986億ウォン)で稼いだ。ツアーにともなううグッズ(関連商品)とライブコンテンツの収益まで考慮すると、防弾少年団のワールドツアーはBig Hitエンター最大の収益事業で通じる。防弾少年団は今年は追加のアルバムを出さず、ワールドツアーに力を集中することに決めたという。

一部では、Big Hitエンターは強みであるオンラインコンテンツに力を強化し、コロナ19事態を克服するだろうとの声も出ている。大衆音楽評論家のチョン・ビョンウク氏は「KポップがオフラインよりもYouTubeなどのオンラインをベースに成功を収めただけに、コロナ19の拡散に対応する戦略を策定できるだろう」と評した。
  • 毎日経済_カン・ヨンウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-03-19 17:05:46




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア