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サムスンとLG…「ドミノシャットダウン」の恐怖

火の消えた海外生産拠点 

「コロナ19」の拡散でサムスン電子とLG電子など、電子業界の海外工場が相次いでシャットダウンしている。北米・南米・ヨーロッパ・インドなど、世界的な工場の稼動中断が同時多発的に起こる傾向にある。

2日の業界によると、サムスン電子とLG電子は先月末から海外生産拠点の稼動を中断している。日程のとおりならば、4月中旬頃にはほとんどの工場の稼動が再開される予定だ。

ただし、コロナ19の勢いがなかなか衰えない点を勘案すれば、期間が延長されることもある。さいきん各国が移動禁止や事業運営中断命令を下したことで、シャットダウンの延長事例が出ていた。

国内外に37ヶ所の生産拠点を置いているサムスン電子は現在、4分の1ほどが稼動を停止した状態だ。まずサムスン電子は印ノイダのスマートフォン工場とチェンナイの家電工場を先月23日から今月14日までの3週間のあいだシャットダウンする。

これによってサムスン電子のスマートフォン事業の戦略に大きな支障が出ることになった。印ノイダの生産法人は、単一工場の基準ではサムスン電子最大のスマートフォン工場だ。ノイダ工場の年間生産量は約1億台で、サムスン電子の一年ぶんの生産量(約3億台)の30%を担当する。

サムスン電子が運営している3つの工場も「オールストップ」だ。まずサムスン電子はポーランドの家電工場を、来る6日から19日まで停止する。本格的なシャットダウンに先立ち、以前にも工場の一部のラインを停止した。先月28日から今月1日まで、一部の生産ラインを停止して、2~4日には短く稼働する。

これに先立ち、シャットダウンしたハンガリーとスロバキアのテレビ工場は2日から稼動を再開する。当初、ハンガリーとスロバキア工場は先月30日から再起動する予定だったが、コロナ19事態が長期化し、4月1日までシャットダウンを延長している。

工場の再稼働と関連して、サムスン電子の関係者は「ハンガリーとスロバキアの工場は、当初の予定通りに2日から通常操業を再開することにした」と語った。

サムスン電子はブラジルの生産工場もまた、すべて閉鎖した状態だ。スマートフォンを生産するカンピナス工場は先月30日から2週間のあいだ停止したし、24日から中断したマナウスのスマートフォン・テレビ生産工場も中断期限を12日までに延長した。サムスン電子の露カルーガのテレビ工場も、先月30日から5日まで稼動を中断する。

LG電子は41ヶ所の生産拠点のうち、6ヶ所の工場の稼働を止めた状態だ。印ノイダの家電工場とプネのテレビ工場は先月25日から4月14日までドアを閉めている。

米国テネシー州の洗濯機工場は先月30日から4月12日までにシャットダウンに入り、デトロイト州の自動車部品工場は先月20日から4月14日まで稼動を停止する。

先月30日から稼動を中断したブラジルのマナウス家電工場と露エルザの家電・テレビ工場も、それぞれ4月5日と3日までシャットダウンする。LG電子のポーランドのムワバのテレビ工場は現在、制限的ながら稼働している。

オフライン販売店も続々閉じており、特に家電業界の売上げに打撃が予想される。

サムスン電子は米国とカナダのオフライン売場を3月中旬から閉鎖しており、欧州のほとんどの店舗とブラジルの店舗、メキシコの店舗も相次いでドアを閉めた。

加えて、サムスン電子とLG電子などの製品を販売している海外の大型流通会社も事実上はシャットダウンしており、オフライン販路は大きく減少した。
  • 毎日経済デジタルニュース局キム・スンハン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-04-02 16:12:39




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