トップ > 数字経済 > 企業 > サンヨン自動車、「コロナ」で投資誘致に失敗

サンヨン自動車、「コロナ」で投資誘致に失敗

釜山物流センターを売却 

  • サンヨン自動車、「コロナ」で投資誘致に失敗
  • サンヨン自動車の四半期別営業利益


「コロナ19事態」で双龍(サンヨン)自動車に対する2300億ウォン規模の直接投資案を撤回した印マヒンドラ・グループは最近、「双龍自動車は四半期ごとに1000億ウォンずつ赤字をこうむっている」とし、「2社の外部投資会社を模索したが、すべて最終的に拒絶した」と労組に伝えたことが分かった。サンヨン自動車回生のためには事実上、韓国政府の支援以外に方法はないという点に重点を置いた説明として分析される。

7日の自動車業界によると、印マヒンドラのパワン・ゴエンカ社長はチョン・イルクォン双龍車労組委員長とビデオ通話を行い、このように明らかにした。ゴエンカ社長は、「マヒンドラは倒産の危機にあり、双龍自動車は四半期ごとに1000億ウォンずつ赤字を出している」と告白した。

また「双龍自動車に投資する外部企業を2社を物色しておいたが、これらはすべてコロナ19のために投資意思をあきらめた」と伝えたことが把握された。先だってマヒンドラは3日(現地時間)に特別理事会を開き、双龍自動車に対する2300億ウォン規模の投資案を撤回した。代わりに今後3ヶ月の間に計400億ウォンの緊急運営資金を支援することにした。現在、双龍自動車株の約74%を保有しているマヒンドラは、「筆頭株主から下りても、大株主としての責任を果たす」とし、「双龍自動車への投資誘致を支援する」とした。イェ・バンテ双龍自動車代表取締役(社長)も6日の従業員談話を通じて、労組と力を合わせて政府に支援を要請するとした。双龍自動車の外部の投資誘致が失敗した状況で、事実上はKDB産業銀行をはじめとする政府支援だけが唯一の解決策であることを強調したわけだ。

産業銀行は、昨年末と年明けにマヒンドラが2300億ウォンの直接輸血案を提示して、双龍自動車に約2700億ウォンを追加で支援してほしいと要求したときに否定的な立場を見せた。産業銀行はすでに昨年、平沢工場を担保に双龍自動車に運営資金1000億ウォンを融資したことがある。

産業銀行が2大株主である韓国GMとは異なり、双龍自動車に対しては債権者であるだけで、追加の支援は血税の無駄使い議論を呼びおこすという悩みもある。ただしウン・ソンス金融委員長が6日、「債権団なども双龍自動車の経営刷新の努力と資金事情を勘案して、正常化を後押しする部分があることを協議すると期待している」と語り、産業銀行などの国策金融機関の気流が変わる可能性もある。

このようななかで双龍自動車は自己救済計画の一環として、釜山の物流センターを売却して数十億ウォンを調達することにした。釜山沙上区に所在する釜山物流センターは、アフターサービス(AS)用部品倉庫の役割を果たしており、公示地価は約22億ウォンだ。
  • [イ・ジョンヒョク記者
  • 入力 2020-04-07 17:28:26




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア