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3月の船舶受注、中国に押されて2位…韓国造船業界


去る3月、中国が韓国を抜いて世界の船舶受注で1位を占めた。ただし業界では中国の造船会社の受注物量のほとんどは自国で発注だけで、韓国の造船業界に強みがある液化天然ガス(LNG)船舶発注が本格化すると順位が変わるだろうという見通しが出ている。

7日の英国造船海運市況分析機関「クラークソン・リサーチ」によると、3月の世界の船舶発注量では中国が65万CGT(標準貨物船換算トン数)を受注し、韓国(3万CGT)と日本(2万9000CGT)を抜いて1位に上がった。受注実績で韓国が中国に大きく押された理由は、国内造船会社の主力船種である大型LNG船の発注がなかったからだ。

業界関係者は、「先月の中国の受注船舶の大部分56万CGT(88%)はタンカーやコンテナ船を中心とした自国の発注量だった」と説明した。この3月の世界の船舶発注量は2月(57万CGT)にくらべて26%増えた。「コロナ19」の拡散傾向にもかかわらず3月に発注量が拡大した理由は、2月は中国でコロナ19が急速に広がったことで止まっていた発注量が3月に集中したためだ。業界関係者は、「絶対発注量が少ないだけに、3月の国家間順位は大きな意味がない」とし、「カタールやモザンビークなどで大規模なLNG船の発注が本格化すると、発注量も回復するだろう」と予想した。

調査時点の違いにより、3月の現代重工業の液化石油ガス(LPG)船1隻と、大宇造船海洋の超大型原油運搬船(VLCC)1隻の受注は今回の調査に反映されなかった。

世界的なコロナ19の拡散による景気低迷で、船舶発注は急速に減っていることが分かった。今年の第1四半期の累計船舶発注量は、前年同期(810万CGT)比で71%減の233万CGTにとどまった。 2018年(1083万CGT)と比較すると80%近く減少したレベルだ。国別では、3月に大規模な受注を記録した中国が151万CGTで1位を占め、韓国36万CGT、日本の18万CGTの順だった。韓国の造船所の主力船種である大型LNG運搬船の場合、昨年は第1四半期のみで14隻の発注があったが、今年はまだ発注がない状況だ。
  • 毎日経済_ウォン・ホソプ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-04-07 17:27:08




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