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半導体「コロナ伏兵」で市場萎縮の憂慮


  • 半導体「コロナ伏兵」で市場萎縮の憂慮

「コロナ19」の世界的な拡散で、今年の世界半導体市場の規模は萎縮するだろうという見通しが相次いで出ている。

サムスン電子とSKハイニックスは長期的な計画に基づいて、現在までに施設投資を予定通り続けているが、コロナ19事態が短期間に沈静化しない場合、投資計画への支障は避けられないだろうという観測だ。業界では「アンタクト」活動の増加で、第1四半期から続いてメモリ需要の拡大に支えられて前半は何とか堪えるだろうが、下半期から打撃が本格化するだろうとの懸念が提起されるなど不安が高まっている。

19日の業界によると、市場調査機関のICインサイツは今年の世界半導体市場の規模は3458億ドル(約420兆8300億ウォン)で、前年比で4%縮小すると展望した。ICインサイツは去る1月には今年の半導体市場は8%成長すると予測したが、3月には見通しを3%成長に下げた。しかしコロナ19が中国を超えて米国や欧州など世界に広がると、さらに逆成長に見通しを下方調整したわけだ。

サムスン電子は半導体部門で、今年の第1四半期には市場の期待を超える4兆ウォン前後の営業利益を記録したものと推定される。第1四半期の業績発表を控えたSKハイニックスに対する市場の期待感も大きい状況だが、第2四半期以降は安心できないという診断だ。 DRAMなどのメモリ価格は今年に入ってずっと上昇を続けているが、スマートフォンなどのメモリが搭載される製品の需要に対して否定的な展望が広がり、半導体価格の強気に対する期待も交錯している。市場調査会社のストラテジー・アナリティクスは最近、今年のグローバルなスマートフォンの出荷台数は10億8600万台で、昨年(14億3000万台)よりも24%急減するだろうという悲観的展望を出した。

ICインサイツは今年のグローバルな半導体設備投資の規模も990億ドルで、前年比で3%減少すると予想した。半導体設備投資は長期的な市況を反映して進行することから、ICインサイツは今年の展望でコロナ19の影響は大きくないと分析した。しかし業況の不確実性が拡大するにしたがい、現在着手した投資計画のほかに追加投資に対する判断は萎縮するしかないだろうと思われる。

コロナ19はサムスンの「2030年非メモリー半導体世界1位」ビジョンにも変数として作用しうると思われる。ガートナーはコロナ19によって、世界の半導体市場の70%を占める非メモリ市場の規模は6.1%減ると予測した。非メモリ半導体はサーバー用とモバイルの割合が絶対的なメモリとは異なり、すべての電子製品に多様に活用されるために、世界景気の流れと密接な相関関係を持っている。
  • 毎日経済_チョン・ギョンウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-04-19 18:43:34




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