半導体・自動車の輸出激減…貿易収支の黒字停まるか



4月の輸出がこれまでになく急減した理由は、「コロナ19」のショックで世界の消費と投資の萎縮が主力品目の輸出に直撃弾を飛ばしたからだ。海外工場のシャットダウンと部品供給の支障などで苦労を経験している輸出企業が、輸出品を送り出して売るところもない状況だ。特にこれまで輸出を牽引していた半導体が、昨年の不振を乗り越えて今年は反発するとの見通しが水の泡になり、今年も激しい輸出寒波をかぶるものと思われる。最大の輸出市場である中国も、最近は史上最悪の成長率を記録するほどまでに景気が墜落した状態だ。

今月の1~20日の輸出額は-26.9%を記録した。品目や地域を問わず、全方位的に輸出が減少した。 1~20日の操業日数は昨年の4月よりも2日少なく、昨年4月の輸出が相対的に良好だった「反動」も作用した。

半導体(-14.9%)、乗用車(-28.5%)、石油製品(-53.5%)、無線通信機器(-30.7%)、自動車部品(-49.8%)などの主要輸出品がすべて打撃を受けた。半導体は去る3月までは中国でコロナ19が収まれば情報技術(IT)製品の需要が再び増加し、このために先制的に中国企業が在庫確保に乗り出すだろうと期待されたが、コロナ19が米国と欧州などに広がって期待は失望に変わった。産業研究院のキム・ヤンペン専門研究員は、「中国に次いで米国と欧州などにコロナ19が拡散し、すべての産業の需要が萎縮しつつ半導体もその影響を受けた」とし、「サーバー増設需要があるとがいうが、全体的な需要の減少を相殺することは難しい」と分析した。

低油価ショックは泣き面に蜂だ。今月1~20日のウエスト・テキサス・インターミディエ(WTI)先物価格は平均18ドルで、前年同期に比べて70%以上も下落した。この影響で主力輸出品目である石油製品は、昨年の同じ期間よりも輸出額が53.5%急減した。さらに輸出量が増えても、原油価格の下落は輸出単価を低下させるため、全体の輸出額はふらつくしかない。

輸出相手国別にも、中国(-17.0%)、米国(-17.5%)、欧州連合(-32.6%)、ベトナム(-39.5%)、日本(-20.0%)など主要市場への輸出がいっせいに萎縮した。ソウル大学経済学部のイ・インホ教授は、「コロナ19の1次的な影響が食事・宿泊などのサービス業で発生したならば、いまやその余波が製造までおよんだわけ」だとし、「今後の需要不振の影響が全世界、全産業で明らかになるだろう」と展望した。

輸出急落の影響で、今月1~20日の貿易収支は34億5500万ドルの赤字を記録した。 98カ月連続続いてきた貿易収支の黒字にも、歯止めがかかるだろうという懸念が高まっている。

自動車・精油などの産業界は、政府に特段の対策を要求した。成允模(ソン・ユンモ)産業通商資源部長官の主宰でこの日に開かれた懇談会で、現代自動車・韓国GMなど5つの自動車メーカーの代表と部品メーカーの代表は、政府に対する新規流動性支援と内需振興策が必要だという立場を伝えた。特に売上げが大幅に減少した状況で、賃金などの固定費負担を軽減するためには流動性支援が切実だと訴えた。また6月には終了する個別消費税に対する減免延長と、取得税の減免措置も追加で要請した。付加価値税・関税などの税金納付期限も6~9ヶ月延長し、今年に適用される自動車の温室効果ガス基準を昨年レベル(100g /㎞)に下げて欲しいと訴えた。

企画財政部がサムスン電子やポスコなどの主要輸出入企業の役員が一緒なった懇談会でも、各輸出企業は政府に外貨流動性の追加支援を要請した。キム・ヨンボム企画財政部第1次官は、「コロナ19の拡散によるサプライチェーンの衝撃や対外需要の急減で、わが国の輸出に対する否定的な影響も徐々に可視化されるものと予想している」と懸念した。

問題はこのような輸出ショックが輸出不況の長期化につながるかもしれないというものだ。現代経済研究院のチュ・ウォン経済研究室長は、「輸出はすくなくとも上半期は前年同期比でマイナスを記録する見込みであり、ひどい場合は下半期もマイナスが続く可能性がある」と警告した。

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  • 毎日経済_オ・チャンジョン記者/ソン・ミングン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-04-21 18:00:06