SKハイニックス、第1四半期の実績好調…「本当の危機は第2四半期」


■ 第1四半期「アーニングサプライズ」

  • SKハイニックスの実績推移


SKハイニックスは「コロナ19事態」の中で「アンタクト(非対面)」情報技術(IT)の需要が増加した影響で、今年の第1四半期は市場の見通しを大きく上回る実績を記録した。しかしこれまでにない不確実性に直面しているメモリ市場環境の中で、コロナ19事態の長期化時はメモリの生産と需要に打撃は避けられないとし、第2四半期以降の業績に対する懸念を示した。

SKハイニックスは23日、今年の第1四半期は連結売上げ7兆1989億ウォンと営業利益8003億ウォンを記録したと発表した。売上げと営業利益は前期比4%と239%増加して反騰に成功したが、前年同期との比較では売上げは6.3%で営業利益は41.4%減少した。

SKハイニックスは国内の各証券会社が展望した実績コンセンサスを大きく上回る実績を収めた。特に営業利益は証券各社の市場見通しである5091億ウォンを57.2%も超えて達成し、「アーニングサプライズ」を記録した。また同社は2018年第4四半期以降で5四半期ぶりに、7兆ウォン台の四半期売上げを回復した。

SKハイニックスは第1四半期の好実績は、コロナ19によってアンタクト市場が大きくなりつつサーバ用製品の販売が好調を見せたうえに、プロセスの高度化によるコスト削減、ウォン安による効果が複合的に作用した結果だと説明した。第1四半期の業績にはNAND型フラッシュメモリの棚卸資産の評価損失換入額1800億ウォンが反映されて、為替レートによる営業利益の上昇効果も700億ウォンに達した。

  • DRAM価格の推移


SKハイニックスの主力製品であるDRAMは、オフシーズンとコロナ19の影響でスマートフォンメーカーのDRAM需要が減少したが、サーバー用顧客の需要が増え、これを相殺した。このことからDRAMの出荷量は前期比で4%減少するにとどまり、平均販売価格(ASP)は同じ期間でむしろ3%上昇した。 NAND型フラッシュメモリもサーバー用ソリッドステートドライブ(SSD)の需要が増えて、出荷量とASPの両方ともに前期比でそれぞれ12%と7%上昇した。

SKハイニックスは遠隔教育、在宅勤務、ゲーム、ショッピングなどのアンタクト需要が増え、赤字を続けているNAND型フラッシュメモリ事業は来る4四半期には損益分岐点に到達すると予想した。また同社は「売上げ全体の10%台を占めるPC用DRAMは、遠隔教育の普及によって家庭用および教育用製品の2・第3四半期の顧客の要求量が大幅に増えた」と明らかにした。

■ 第2四半期以後の不確実性高まる

SKハイニックスは、今年第1四半期のコロナ19と悪条件の中でも市場予測を上回る実績を収めたが、第2四半期以降の見通しは容易ではない。コロナ19による販売不振などの悪影響は3月以降に本格化しただけに、実績がこれまでの予想よりも大きく悪化する可能性に対する業界の懸念は大きくなっている。

コロナ19の世界的な拡散で、今年の世界半導体市場の規模は萎縮するだろうとの見通しも続々と出ている。この日、グローバル市場調査会社のICインサイツは世界の半導体出荷量は史上初めて2年連続で減少すると予想した。今年の世界半導体出荷量は前年よりも3%減少すると見通しており、昨年の出荷量が2018年との比較で6%減少したことに続き、今年も半導体は停滞期にとどまるだろうと予想した。

サーバー用途の需要でDRAM価格は上半期まで上昇基調を維持するだろうとの見通しが大勢だが、下半期もメモリ価格の上昇が維持されるかについては意見が分かれている。長期市況の先行指標として見ることができる半導体現物価格が、最近は週単位で下落傾向を見せている点も不安要素だ。

けっきょく今年の半導体業況は、世界的なコロナ19の推移に応じて左右されるものと観測される。 SKハイニックスはこの日の実績コンファレンスコールで年間ガイダンスを提示しなかった。以前の事例を参照することが難しいほど、グローバル市場の見通しが不確実だからだという理由からだ。

SKハイニックスは「伝染病の流行で、基本的な経営活動さえもが挑戦的課題となっている」とし、「不確実性の中でも本源的な競争力の強化に集中し、需要変動に備えるために力を尽くす」と語った。

SKハイニックスは施設投資規模を前年比で大きく減らすというこれまでの計画を維持しながら、工程の微細化と利川事業所のM16工場のクリーンルーム準備を年末までに終える計画は変更せずに推進する方針だ。チャ・ジンソクSKハイニックス最高財務責任者(CFO)は、「コロナ19によるリスクを最小限に抑え、今後の第5世代(5G)移動通信とサーバー中心の成長の勢いが戻って来たときに適時に対応できるように、技術革新とインフラの準備に万全を期するつもり」だと述べた。

一方、SKハイニックスはこの日、ファウンドリ子会社であるSKハイニックスシステムICに、中国企業とのジョイントベンチャー事業の推進などのために1231億ウォンを貸与すると示した。
  • 毎日経済_チョン・ギョンウン記者/ファン・スンミン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-04-23 17:31:03