トップ > 数字経済 > 経済 > コロナ「アンタクト経済効果」…4月のDRAM価格12％上昇
コロナ「アンタクト経済効果」…4月のDRAM価格12％上昇
「コロナ19」による非対面活動の増加によって、DRAM価格が大幅に上昇した。 PCおよびサーバ向けDRAMの需要が集中して、DRAM価格が大幅に上がったものと解釈される。業界では、このような傾向は今年の第2四半期中も持続すると見ている。この一方で、スマートフォンなどのモバイル機器のメモリー半導体の出荷急減による市場の懸念も常に存在している。一部では出荷の減少が在庫負担につながり、下半期のメモリ価格に負担になるかもしれないという見方も出ている。サムスン電子とSKハイニックスは、半導体業況に応じて投資速度を調節し、適切な供給レベルを維持していくものと思われる。
4日の市場調査会社DRAMエクスチェンジによると、PCに搭載される汎用DDR4 8ギガビット（Gb）DRAMの4月の固定取引は3.29ドルで、前月（2.94ドル）に比べて11.9％上昇した。在宅勤務やオンライン活動などの非対面情報技術（IT）の需要が急増し、PCの需要が増加した影響だ。今年に入って北米のデータセンター顧客の需要増加で上昇を続けている、サーバー用DRAM（DDR4 RIDMM 32GB）の4月の価格も前月比で18％上昇した。
ソリッド・ステート・ドライブ（SSD）やUSBメモリなどに使われるNAND型フラッシュメモリ（128Gb MLC）の4月の固定取引は4.68ドルで、前月比からの変動がなかった。昨年の下半期から着実に価格が上昇してきたNAND型フラッシュメモリは、全体的な需給が安定した状況で、価格が動かなかったというのがDRAMエクスチェンジの説明だ。
4月のDRAM価格の上昇幅は2017年4月以降の3年ぶりに最大値であり、今年に入って4カ月連続で上昇している。 DRAMエクスチェンジはPC用DRAMの需要が大きく増え、第2四半期の価格上昇を導いていると分析し、相手先ブランドによる生産（OEM）PCメーカーの4月のDRAM在庫は3月に比べて小幅で下落した水準だろうと推定した。
コロナ19で急激に拡大した非対面活動は日常化し、オンラインビデオサービス（OTT）やクラウドコンピューティング、オンラインゲームなどの成長を加速することが予想される。 KB証券は、世界的な社会構造の変化はDRAMとNANDメモリ市場の拡大を導くだろうと分析した。アマゾンウェブサービスとマイクロソフトのクラウドサービスであるMicrosoft Azure（マイクロソフト・アジュール）の第1四半期の売上げは、前年同期比で33％と59％ずつ増加したことがこのような予測を裏付けているわけだ。
一方では、最近のメモリ価格の短期市況が反映される現物価格の下落が約1ヶ月のあいだ続いて、コロナ19でモバイルなどの消費者向けメモリの出荷が減少したことで、メモリ市場の懸念も相変わらずだ。今年4月の韓国半導体の輸出額は前年同期比で14.9％減したが、メモリの価格上昇にもかかわらず売上げが減少したのは、出荷量が減少した影響とみられる。
ユジン投資証券のイ・スンウ研究員は、報告書で「モバイル需要の急減の影響で出荷量が減少したものと見られる」とし、「短期的に見れば出荷減少が捕捉されており、これは在庫の増加につながるので後半の価格には負担になりうる」と説明した。
それにもかかわらずメモリ価格の上昇は、PCメーカーと主要なクラウドおよびデータセンター企業の需要に支えられ、第2四半期にも続く見通しだ。現在、サムスン電子とSKハイニックスのメモリ在庫は平均3週で、2018年第4四半期に記録した6週の半分に過ぎないことが分かった。
下半期のメモリ業況は憂慮よりも良好だという分析が出ている。キム・ドンウォンKB証券リサーチセンター理事は、「むかしと異なり安定化したメモリ在庫が、今後の半導体市場の変動性を緩和させるだろう」とし、「この10年のあいだの半導体市況の変動に対する学習効果で、（サムスン電子とSKハイニックスは）新規生産能力の遅れを通じて供給を調節するだろうと予想される」と説明した。一方、DRAMエクスチェンジはサムスン電子とSKハイニックスは、DRAM需要の増加に応じて今年第3四半期の生産量を拡大することで、DRAM全体の供給量は増えるだろうと予想した。
コロナ「アンタクト経済効果」…4月のDRAM価格12％上昇
DRAM固定価格の変動(左)と世界半導体市場の成長見込み
「コロナ19」による非対面活動の増加によって、DRAM価格が大幅に上昇した。 PCおよびサーバ向けDRAMの需要が集中して、DRAM価格が大幅に上がったものと解釈される。業界では、このような傾向は今年の第2四半期中も持続すると見ている。この一方で、スマートフォンなどのモバイル機器のメモリー半導体の出荷急減による市場の懸念も常に存在している。一部では出荷の減少が在庫負担につながり、下半期のメモリ価格に負担になるかもしれないという見方も出ている。サムスン電子とSKハイニックスは、半導体業況に応じて投資速度を調節し、適切な供給レベルを維持していくものと思われる。
4日の市場調査会社DRAMエクスチェンジによると、PCに搭載される汎用DDR4 8ギガビット（Gb）DRAMの4月の固定取引は3.29ドルで、前月（2.94ドル）に比べて11.9％上昇した。在宅勤務やオンライン活動などの非対面情報技術（IT）の需要が急増し、PCの需要が増加した影響だ。今年に入って北米のデータセンター顧客の需要増加で上昇を続けている、サーバー用DRAM（DDR4 RIDMM 32GB）の4月の価格も前月比で18％上昇した。
ソリッド・ステート・ドライブ（SSD）やUSBメモリなどに使われるNAND型フラッシュメモリ（128Gb MLC）の4月の固定取引は4.68ドルで、前月比からの変動がなかった。昨年の下半期から着実に価格が上昇してきたNAND型フラッシュメモリは、全体的な需給が安定した状況で、価格が動かなかったというのがDRAMエクスチェンジの説明だ。
4月のDRAM価格の上昇幅は2017年4月以降の3年ぶりに最大値であり、今年に入って4カ月連続で上昇している。 DRAMエクスチェンジはPC用DRAMの需要が大きく増え、第2四半期の価格上昇を導いていると分析し、相手先ブランドによる生産（OEM）PCメーカーの4月のDRAM在庫は3月に比べて小幅で下落した水準だろうと推定した。
コロナ19で急激に拡大した非対面活動は日常化し、オンラインビデオサービス（OTT）やクラウドコンピューティング、オンラインゲームなどの成長を加速することが予想される。 KB証券は、世界的な社会構造の変化はDRAMとNANDメモリ市場の拡大を導くだろうと分析した。アマゾンウェブサービスとマイクロソフトのクラウドサービスであるMicrosoft Azure（マイクロソフト・アジュール）の第1四半期の売上げは、前年同期比で33％と59％ずつ増加したことがこのような予測を裏付けているわけだ。
一方では、最近のメモリ価格の短期市況が反映される現物価格の下落が約1ヶ月のあいだ続いて、コロナ19でモバイルなどの消費者向けメモリの出荷が減少したことで、メモリ市場の懸念も相変わらずだ。今年4月の韓国半導体の輸出額は前年同期比で14.9％減したが、メモリの価格上昇にもかかわらず売上げが減少したのは、出荷量が減少した影響とみられる。
ユジン投資証券のイ・スンウ研究員は、報告書で「モバイル需要の急減の影響で出荷量が減少したものと見られる」とし、「短期的に見れば出荷減少が捕捉されており、これは在庫の増加につながるので後半の価格には負担になりうる」と説明した。
それにもかかわらずメモリ価格の上昇は、PCメーカーと主要なクラウドおよびデータセンター企業の需要に支えられ、第2四半期にも続く見通しだ。現在、サムスン電子とSKハイニックスのメモリ在庫は平均3週で、2018年第4四半期に記録した6週の半分に過ぎないことが分かった。
下半期のメモリ業況は憂慮よりも良好だという分析が出ている。キム・ドンウォンKB証券リサーチセンター理事は、「むかしと異なり安定化したメモリ在庫が、今後の半導体市場の変動性を緩和させるだろう」とし、「この10年のあいだの半導体市況の変動に対する学習効果で、（サムスン電子とSKハイニックスは）新規生産能力の遅れを通じて供給を調節するだろうと予想される」と説明した。一方、DRAMエクスチェンジはサムスン電子とSKハイニックスは、DRAM需要の増加に応じて今年第3四半期の生産量を拡大することで、DRAM全体の供給量は増えるだろうと予想した。
- 毎日経済＿チョン・ギョンウン記者 | (C) mk.co.kr
- 入力 2020-05-04 17:11:50
