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現代自「PBV事業」推進…ビオマンR&D社長を司令塔に


  • 現代自「PBV事業」推進…ビオマンR&D社長を司令塔に

現代自動車は未来のスマートモビリティの3大軸にした目的ベースのモビリティ(PBV/Purpose Built Vehicle)プラットフォームを事業化するための本格的な歩みに乗り出した。散らばっていた関連組織を一ヶ所に集め、車両の開発に乗り出した。現代自動車の研究開発(R&D)を総括するアルベルト・ビオマン社長(R&D本部長、写真)が司令塔を務める。現代自動車が「コロナ19」事態で経営環境が悪化した中でも、PBVの開発に力を乗せたという分析が出ている。

11日の完成車業界によると、現代自動車は今月初めにPBV専門タスクフォース(TF)を設けた。 TF長はビオマン社長が兼職する。現代自動車の関係者は、「これまで企業部門ごとにPBV戦略を担当する人材がおり、今回のPBV TFは企業内に散在する関連人材を一か所に集めて相乗効果を出すために新設した」と説明した。

PBVは単純な移動手段をこえて、乗客を目的地に乗せて運び、業務・休憩スペースとして活用することができる新概念の共有モビリティプラットフォームだ。現代自動車はPBVが人々を都心に運ぶシャトルの役割を果たし、ワークスペースから食堂・病院・ショッピングにホテルまで、さまざまな機能までを提供すると予測している。このためにPBVは基本的に電気自動車(EV)を含む、環境にやさしい動力に基盤する自律走行車として構想されている。これと関連し、現代自動車は今回、R&D本部の南陽研究所電子担当の下にあった自律走行開発室をR&D本部長の直属に引き上げて、自律走行と連携したPBVの開発にも拍車をかける形だ。

現代自動車グループは、今年の初めに米ラスベガスで開催された「CES 2020」の現場で、未来のスマートモビリティの3大ソリューションとしてPBVを提示した。 PBVは他の2大軸である都心航空モビリティ(UAM/Urban Air Mobility)、モビリティ乗り換え拠点(Hub)と融合し、現代自動車の未来モビリティの青写真を完成させる。 UAMはスマートシティに人々を乗せて運び、乗客はHubから地上輸送手段であるPBVに乗り換えて目的地に移動するという概念だ。

現代自動車グループはポストコロナ19時代に、PBVはさらに脚光を浴びると予想している。コロナ19で伝染病と防疫がモビリティ市場の重大な変数として浮上し、乗車共有(カーヘイリング)と車両共有(カーシェアリング)が成長鈍化を示す代わりに、非対面物流サービスとカスタマイズされた移動空間を提供するPBVが注目を受けるだろうという説明だ。

現代自動車は先月、グループ内の産業戦略研究部門であるグローバル経営研究所が系列会社とともに共有した報告書で、PBV市場の急成長を予見した。レポートによると、今年は32万台レベルに予想される世界のPBVの規模は年平均で33%ずつ増え、2025年には130万台に達する見込みだ。先だって現代自動車グループは、将来のスマートモビリティソリューションを育成する「2025戦略」を昨年にうち出した。 2025年戦略を実現するために、現代自動車が61兆1000億ウォン、起亜自動車が29兆ウォンなど、グループ全体で計100兆ウォンを投資するという計画も立てた。
  • 毎日経済_イ・ジョンヒョク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-05-11 19:05:17




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