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韓サムスンと米ハーマンのシナジーが本格化

「デジタルコクピット」の世界シェア30%占める 

サムスン電子と自動車電装企業の米ハーマン(Harman)社との相乗効果が本格化している。ハーマンが提供する自動車核心部品である「デジタルコックピット」は、サムスン電子の情報技術(IT)を搭載してシェアは上昇街道を走っている。 2017年にサムスン電子がハーマンを約9兆ウォンに買収した後、両社は電装事業で着実に成果を上げているという分析だ。

17日のサムスン電子の四半期報告書によると、今年の第1四半期におけるハーマンの「デジタルコックピット」の世界シェアは30%で、歴代最高水準を記録したことが分かった。

サムスン電子がハーマンを買収した翌年の2018年に18.8%で2019年には24.8%を記録するなど、シェアは大幅に上昇する傾向にある。デジタルコックピットはインフォテインメントシステムを通じて安全性など、運転者に最適の運転環境を提供するデジタル電装部品だ。センサーやディスプレイなどの電気機器が指数関数的に増えている自動車で、運転者が計基盤などを通じて一目で情報を把握し、車を制御するために不可欠なソリューションとして需要が拡大している。

ハーマンはデジタルコックピット部門の第1四半期の売上高は具体的に明らかにしなかった。しかし市場調査会社のレポートリンカー((ReportLinker)によると、世界の自動車用デジタルコックピット市場は2018年の139億ドル(約17兆1300億ウォン)から、2025年には323億ドル(約39兆8200億ウォン)に年平均約12.8%ずつ成長すると予想される。

2015年に電装事業部を新設したサムスン電子は、ハーマンを買収した後に電装事業部との協業体制を構築し、ハーマンの電装製品に自社の半導体とセンサーやディスプレイなど、世界最高水準の情報技術を融合した。

両社は2018年に米国ラスベガスで開催された「CES」で共同開発したデジタルコックピットを初めて公開した。その結果、2018年は390台だったハーマンのデジタルコックピットの生産量は、2019年には646万台に65.6%も急増した。世界の自動車業界では「コロナ19暴風」が激しいが、今年の第1四半期は160万台ぶんを生産したことが分かった。

業界関係者は、「ハーマンは世界の電装業界をリードする企業として、古くから確固とした地位を確立してきた」とし、「ここに業界最高水準であるサムスン電子のデジタル技術が加わり、取引き先の拡大が容易ではない自動車業界で、影響力を大きく育てることができたと思われる」と説明した。
  • 毎日経済_チョン・ギョンウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-05-17 18:13:47




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