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サムスン電子イ・ヂェヨン副会長のスタイルか 相次ぐM&A成功

10日間で3件...サムスン「M&A機動力」速度加える 

  • サムスン電子イ・ヂェヨン副会長のスタイルか 相次ぐM&A成功
  • < 最近(3か月)のサムスン電子M&A >

サムスン電子がカナダのモバイルクラウド・ソリューション専門企業「プリンターオン」を買収した。モノのインターネット(IoT)のプラットフォームを開発する「スマートシングス」、システムエアコンの流通業「クワイエットサイド」に続き、ここ10日あまりの間に3つめの買収合併(M&A)を実現した。

サムスン電子のカナダ法人「SECA」は3日、プリンターオンの持分100%を取得し子会社に編入すると明らかにした。プリンターオンは1983年、カナダのオンタリオ州に拠点を置いて設立され、現在は業界最高水準のモバイルクラウド・ソリューション専門メーカーとして評価されている。

プリンターオンは全従業員が約50人あまりの小規模企業だ。しかし、全世界120カ国以上にモバイルプリンタとクラウドソリューションを提供する「選り抜き」企業だ。特にワードやエクセルあるいはパワーポイントなどのさまざまな文書形式を、スマートフォンやタブレットPCなどのモバイル機器からの印刷に適した形式に整える技術が卓越している。クラウドサーバーのセキュリティ分野でも核心技術を保有している。

サムスン電子はプリンターオンで働く核心人材50人あまりと、プリンターオンが確保している世界中の顧客に注目した。プリンターオンの顧客はそのままサムスン電子のB2B(企業間取引)の潜在的な顧客となった。サムスン電子はスマートフォンの業績不振を打開する対策として、グローバルB2B市場の攻略を念頭に置いている。プリンターオンの人材と経験などを通じてモバイルプリンティングの標準化を試み、特にB2Bの顧客確保に乗り出す計画だ。

プリンターオンの優れた従業員を得たことも収穫だ。サムスン電子は李健煕(イ・ゴニ)会長が闡明した「人材経営」というモットーの下、長いあいだ世界的な核心人材の獲得に力を入れてきた。しかし、韓国という地域的特殊性のために国内勤務を気にしたり、家族の反対で獲得の最後の段階で失敗に終わるケースが少なくなかった。また、スカウトに成功したとしても韓国的な企業文化の特性に適応できず、早期に離職するケースもあった。

したがって、サムスン電子はプリンターオン買収後も、別途の合併手続きを経ずに子会社の資格を付与したまま、独自の経営を確保する方針だ。プリンターオンの核心人材が離脱することを防止する次元だ。

プリンターオンに独自の運営権を与えても、プリンターオンが持っている技術やノウハウ、各種特許および営業網を活用するところに問題となるものはない。サムスン電子の関係者は、「核心人材の獲得はサムスン待望の課題であり、今後も継続努力する分野」とし、「優秀な人材を個別に獲得し、国内で快適に業務に集中できるように条件を整えることも重要だが、多くの人材が自分の慣れた環境で最大限に実力を発揮できるように、組織単位でM&Aすることも人材経営のひとつの方法になりうる」と説明した。サムスン電子の相次ぐM&A動向をめぐって、李在鎔(イ・ヂェヨン)副会長のスタイルとして眺める視点が多い。

年間平均2~3件に過ぎなかったM&Aの成功件数が、この8月末と9月初めに3件も行われたからだ。イ・ゴニ会長が急性心筋梗塞で入院した後に現れた変化なので、イ・ヂェヨン副会長のスタイルとして評価されるわけだ。

これまでサムスン電子は尖端技術を持つ企業から時間をかけて学んだり、何人かの核心人材をスカウトする方式で「追いつく」ことに乗り出していたとすれば、今はグローバル企業としてM&Aに必要な十分な資金力を備えたこともあり、果敢にM&Aに乗り出せる環境が造成された点も影響を及ぼした。
  • 毎日経済_イ・ヂンミョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-09-03 17:31:05