現代製鉄、電気炉を15年ぶりに停める


  • 激減する鉄鋼需要


各鉄鋼メーカーの試練は長くなっている。コロナ19の拡散の影響で中断されたポスコや現代製鉄などの海外生産・加工法人はすべて操業を再開することになったが、主な供給先である自動車・造船・建設などの需要が回復傾向を見せず、国内の製鉄所では通常の生産は行われていない。現代製鉄は今月から唐津製鉄所の電気炉熱延(薄板熱間圧延)工場の稼動を中断し、ポスコは先月28日に再開することにしていた改修の終わった光陽製鉄所第3高炉の生産開始時点を遅らせている。

現代製鉄は2日、受注不振で6月には薄板熱間圧延工場の稼動を中止することを決定したと明らかにした。ロナ19の拡散によって薄板熱間圧延は4月から生産量を減らしてきたが、けっきょく生産中止を決定したわけだ。今回の中断は2005年5月に薄板熱間圧延の商業生産を開始してから15年ぶりだ。薄板熱間圧延の年間生産能力は100万トンのレベルで、現代製鉄の生産能力全体(2400万トン)を考慮したときに大規模ではないが、受注の急減によって困難を経験している現在の状況の断面を示している。

高炉(溶鉱炉)に比べて電気炉は収益性が低いが、生産量の調整が容易であることから稼動を中断したものと分析される。現代製鉄の薄板熱間圧延は受注量が急激に減少し、6月の受注は実質的に「ゼロ」に近いという。現代製鉄の関係者は、「生産再開時点をはじめ、今後の薄板熱間圧延の操業は労働組合との協議を通じて決定する計画だ」と説明した。

ポスコが今年2月に改修を開始した光陽製鉄所の第3高炉は、先月28日に再稼働する計画だったが延期した。 4000億ウォンを投入して改修した光陽第3高炉は、内部容積5500立方メートルの超大型高炉として再誕生する予定だ。ポスコは正確な再稼働の時点は決まっていないという立場だ。ポスコの関係者は、「光陽第3高炉は火入れのための仕上げ工事を進行中」だとし、「市場の状況を見て弾力的に火入れする計画」だと語った。ポスコは去る4月に第1四半期の業績を発表し、今年の粗鋼生産目標を3670万トンから3410万トンに260万トン下げた。

鉄鉱石を溶かして銑鉄を生産する高炉は、操業を開始すると容易に停止することができず、銑鉄生産量も大幅に調整することは難しい。すぐさま需要が回復しない状況で、ポスコが予定よりも火入れを遅らせて生産量を柔軟に管理するものと思われる。業界では世界の鉄鋼需要の回復時点を勘案し、今月末には再稼働に乗り出すだろうと予想している。

去る2日、国内造船企業によるカタールの大規模な液化天然ガス(LNG)船プロジェクトの受注発表は、鉄鋼メーカーにひと息つかせる明るいニュースだが、まだ自動車をはじめとする主要前方産業の世界的な需要は大幅に回復されずにいる。アメリカやヨーロッパなどの世界の自動車工場は先月から生産を再開したが、ウイルスの拡散傾向が完全に沈静化していないためにいまだに困難を経験している。これを反映するように、現代・起亜自動車は海外販売が大幅に減少し、最近はラインの稼動を停止することが多くなった。米国と欧州では経済が正常化してもコロナ19の影響で産業のサプライチェーン全体が回復するにはかなりの時間がかかり、鉄鋼需要の主要産業は今年中は不振を経験するだろうという見方が有力だ。

パク・ソンボン ハナ金融投資アナリストは、「世界的な信用格付け会社のほとんどはコロナ19の拡散による世界的な景気減速の影響で今年の鉄鋼需要が減り、特に北米や欧州の需要回復に否定的な意見を示している」と説明した。
  • 毎日経済_ソ・ドンチョル記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-06-02 18:08:45