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大韓航空「貨物特需」で羽ばたく…貨物運賃が急騰


  • 大韓航空「貨物特需」で羽ばたく…貨物運賃が急騰

大韓航空は貨物事業の好調で、今年の第2四半期は営業黒字を記録するだろうという観測が提起されている。「コロナ19」の影響で旅客事業が深刻な不振におちいり、営業赤字を出してから1四半期ぶりだ。

3日の航空業界によると、第2四半期の大韓航空の営業利益は黒字転換すると予想される。コロナ19が拡散した後、旅客需要は依然として90%以上萎縮したが、航空貨物運賃が大幅に上昇したためだ。

貨物運送料指数(TAC Index)によると、4月に香港~北米路線の航空貨物運賃は1㎏当たり5.7ドルを記録した。これは前年同期比で58.1%上昇した数字だ。香港~欧州路線は前年同期比86%増の、1㎏当たり4.9ドルにまで上昇した。これとは異なり、先月の国内航空会社の国際線旅客数は前年同期(569万5436人)に比べて98%減の9万3489人に過ぎなかった。

ハイ投資証券のハ・ジュンヨン研究員は、「国際線の旅客需要がコロナ19以前の水準に回復するまでに時間がかかるものと見られる」とし、「先月に高点を記録した航空貨物運賃は、年末までに高値傾向が続くだろう」と見通した。ハンファ投資証券のキム・ユヒョク研究員は、「医薬品と医療機器などの緊急輸送需要が拡大し、航空貨物運賃は超強勢を見せている」とし、「これまでの航空貨物好況期だった2010・2017年の高点よりも20~30%以上の高い水準」だと分析した。

大韓航空の売上げにおける旅客事業と貨物事業の割合は、第1四半期はそれぞれ50%と27%に達する。その中の貨物事業の路線別売上げ比率をみると、北米が40%で最も多い。次いで欧州23%、東南アジア17%、中国13%の順だ。世界の航空貨物取扱量のうちの約半数がアジアと北米・欧州路線であることを勘案すれば、貨物事業の収益性は大幅に改善されるものと思われる。今期の平均航空燃料価格は前年同期比で60%以上も低いバレル当たり27ドルにとどまったことも肯定的な部分だ。

証券業界ではこのような根拠をもとに、第2四半期の航空実績を楽観的に見ている。ハイ投資証券は、貨物事業の売上げは第1四半期(6476億ウォン)に比べて2倍近い1兆1850億ウォンを記録するものと予想した。これによる全体の売上高は1兆9200億ウォンで、営業利益は880億ウォンとにらむ。ハンファ投資証券はこれよりはやや保守的に、売上げ1兆7080億ウォンと営業利益190億ウォンと予測した。先だって大韓航空は第1四半期に売上げ2兆4273億ウォンと営業損失828億ウォンを記録した。
  • 毎日経済_ソン・グァンソプ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-06-03 17:36:26




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