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ハンファ、水素トラック投資が「大当り」...米での事業に弾み

米二コラ社 

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ハンファグループは米国内の水素事業への進出の橋頭堡を確保することになった。系列会社であるハンファエネルギーとハンファ総合化学が投資した米国の水素トラックメーカーのニコラ(Nikola)社が米ナスダック上場を成功裏に終えて、ニコラ社の水素燃料電池トラック事業に参加する可能性が大きくなったからだ。

ハンファは8日、去る4日(現地時間)にニコラがナスダック市場に上場したことで、ハンファが保有するニコラ株の価値が7億5000万ドル(約9000億ウォン)に増えたと明らかにした。ニコラは上場初日、一株当たり33.75ドルで取引きを終えた。この日の終値を基準にして企、業価値は122億ドルに達している。ハンファエネルギーとハンファ総合化学は2018年11月、1億ドルを投資してニコラの株式の6.13%を確保した。 1年6ヶ月ぶりに株式の価値は投資に比べて7倍以上に増えたわけだ。

ニコラは「第2のテスラ」と呼ばれる、水素・電気トラックの開発スタートアップだ。ハンファ、独ボッシュ、伊CNHインダストリアルなどから初期投資を受けて、水素1回の充填で1200マイル(約1920キロメートル)を走ることができる水素トラック(FCEV)と、ヨーロッパを狙った電気バッテリートラック(BEV)などを開発している。ニコラ側は「1万4000台以上の水素トラックの前注文を受けた状態」だと明らかにした。

ハンファの系列会社はニコラの上場を契機に、米国の水素生態系市場に進出する方案を積極的に検討している。現在、ハンファエネルギーはニコラの水素ステーションに太陽光発電で生産した電力を優先的に供給する権限を持っており、ハンファ総合化学は水素ステーションの運営権を確保した状態だ。

ハンファの関係者は、「ハンファエネルギーとハンファ総合化学がニコラと水素事業を進行する過程で、ハンファQセルが水素ステーションの太陽電池モジュールを供給し、ハンファソリューションの尖端素材部門が水素充填所のタンクやトラック用水素タンクを供給する機会を得ることになる見通し」とし「ハンファソリューションのケミカル部門は、水を電気分解して水素を生成する水電解技術を独自に開発中」だと説明した。

ハンファは2018年初めに米国現地のベンチャー投資専門担当組織が、ニコラに対する投資の必要性を盛り込んだ報告書を作成し、投資を検討し始めた。その後は系列会社間の議論を経て、北米での再生可能エネルギー事業の拡大を考えていたハンファエネルギーと、海外で親環境(環境にやさしい)融合・複合事業の新規参入を推進していたハンファ総合化学がニコラに共同投資することに意見を集めた。

この過程で当時、ハンファQセルの営業統括専務だったハンファソリューションのキム・ドングァン副社長が少なくない役割を果たしたというのがハンファ関係者の説明だ。キム副社長は当時、米国内の専門家のグループを介して情報収集に乗り出す一方で、実務と創業者のトレバー・ミルトン氏に直接会って「温室効果ガスの排出ゼロ」を目指すニコラの事業ビジョンがハンファの未来のビジネス方向と通じるという事実を確認し、投資の決定に力を加えた。キム副社長とミルトン創業者は今でも頻繁に連絡を取って、交流を続けていることが分かった。

一方、ハンファシステムはこの日、英国の衛星通信アンテナ技術ベンチャー企業の「フェイザーソリューション」を買収し、「宇宙インターネット市場」の先取りに乗り出すと発表した。
  • 毎日経済_ノ・ヒョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-06-08 21:00:06




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