LG化学、ベトナムの電動バイク市場で成長


LG化学はベトナムの電動バイク(eスクーター)市場で成長の可能性を確認し、実績の底上げに乗り出している。 eスクーターのバッテリー使用量は、電気自動車と比較した場合には数十分の1に過ぎないが、販売台数が着実に増加すると予想されるだけに、関連業界は「バッテリーニッチ」としての価値は十分あると見ている。

9日の業界によると、LG化学とベトナムの自動車メーカーのビンファスト(VinFast)社との合弁会社である「ビンファーストリチウムイオン電池パック(VLBP)」がバッテリーを生産してビンファストに供給して、1年めで約3万台に達するeスクーターが販売されたことが分かった。ビンファストは今年の第1四半期におけるeスクーターの販売台数を発表していないが、ベトナムのマスメディアはすでに数千台が売れたと見ている。

eスクーターのバッテリーの使用量は一般的な電気自動車に比べて数十分の1に過ぎないだけに、3万台に使用されたバッテリーの量も電気自動車の数百台から1000台ほどに搭載されたものと同様の水準だ。業界関係者は、「eスクーターに使用されたバッテリーの量はかなり少ないが、販売台数は着実に増えると予想される」とし、「バッテリーの隙間市場としての可能性を確認したと見ることができる」と説明した。 LG化学は昨年4月にビンファストとリチウムイオン電池の合弁会社設立を発表し、2ヶ月後の6月から工場を稼働してバッテリパックを生産した。

ベトナムのサムスンと呼ばれるビングループの完成車メーカーであるビンファストは2018年11月、ベトナム市場に円筒形電池が搭載されたeスクーターを最初にリリースし、その後の3つのモデルにLG化学製のバッテリーを搭載して販売してきた。ベトナムのeスクーター業界によると、ビンファストは2018年11月以降の昨年末までに、4万5118台のeスクーターを生産したことが分かった。業界ではこのうちでLG化学製のバッテリーが搭載されたeスクーターを3万台と推定している。

二輪車市場調査機関のモーターサイクルのデータによると、2019年の時点でベトナムで売れたバイクは総327万台に達している。 eスクーター市場は年間20万台程度と推定されるが、2017年にベトナムで販売されたeスクーターは5万台であることと比較するとかなり急速に成長している。

ビンファストはeスクーターのほかに電気自動車の発売を控えていることも、LG化学には好材料としてあげられる。ビンファストは今年11月、LG化学製バッテリーが搭載されたベトナム1号の電気自動車モデルを公開し、来年の1月から試験量産に突入する計画だ。

2018年に完成車市場に参入したビンファストは、今年の第1四半期に5124台の車を販売し、2年もたたないい間に販売量で現代自動車とトヨタ自動車、起亜自動車、ホンダに続いてベトナム市場5位に上がった。

ベトナムは現在、道路の混雑や環境汚染などの理由でバイクの使用を規制している。しかし公共交通機関のインフラが不足しているだけに、次善の策としてeスクーターや電気自動車の需要は増えると予想される。関連業界の関係者は、「コロナ19で4月のベトナムのバイク販売台数は前年同月比で70%ほど減少したが、まだ今年全体のオートバイ販売量は300万台を超えると見ている」とし、「充電インフラが拡大したならば、ベトナムのeスクーター市場の成長可能性は十分なだけにバッテリーの使用量も増えるだろう」と予想した。
  • 毎日経済_ウォン・ホソプ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-06-09 17:51:02